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(追記)
川崎市のNISHOさんから「言葉についての会議室」に書き込みをいただきました。(そこに質問として「一人旅」はいつ頃から使われているのか、書き込みをしていたのでした)それによると、
「競馬でも『ひとり旅』と言いますね。レースの途中(経過)は『道中』と言いますし。見坊豪紀 『ことばのくずかご』 (ちくまぶっくす15、1979) p.40
『"独走"の競馬ふう表現〔74・8 73〕
中山の二千メートル、フクジンの一人旅ということになりそうです。(「夕刊フジ」74年6月26日29「今週のレース展望」欄)
参考 レースの途中を競馬用語では「道中」と言う。ますますぴったり。』
競馬では少なくとも30年前には「一人旅」を使っていたということですね。表記は『独り旅』もあったかもしれません。正確には『一人と一頭の旅』ですが。」
おお、ありがとうございます!なんと1974年に競馬では「一人旅」が使われていたのですね。競馬が一番早いのかな。
そう思っていたら、10月2日(日)の読売新聞朝刊、女子ゴルフの宮里藍選手が日本女子オープンで、2位に6打差をつけてただ一人アンダー・パーの成績で3日目を終え、国内メジャー初優勝に王手をかけた(結局、優勝を果しました)という記事の見出しで、
「アンダー"一人旅"」
とありました。ゴルフでも使うんですね。
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2005/10/3 |
(追記2)
あちゃー、またやってしまった!
「ひとり旅」は「平成ことば事情1064」で書いていました・・・・!
それはさておき、経済の世界にも「ひとり旅」進出です。6月5日、ケータイサイトの朝日新聞ニュースを見ていたら、「対ユーロ」の「円相場」に関して、「ひとり旅」という言葉が見出しに出てきました。
『円安「ひとり旅」、対ユーロでは最安値更新』
というものです。
内容を読んでみると、6月5日の東京外国為替市場で「円」は一時、対ユーロで164円台半ばをつけ、ユーロ導入以来の最安値を更新したとのこと。経済用語で言うところの、
「独歩安」
のことを「ひとり旅」と表現していたのです。ふーん、こんなのも「あり」か。これは新しい使い方ではないでしょうか?
Google検索(6月6日)では、
「ひとり旅、独歩安」=8件
しかありませんでした。それもこの意味で使っているのは、朝日新聞の例だけのようでした。
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2007/6/6 |
(追記3)
2008年8月15日の読売新聞、「北京オリンピック」の記事で、中国の体操男子の楊威選手が個人総合で金メダルを獲得したという記事の中に、
「2位との点差は開く一方の“一人旅”。」
というふうに「一人旅」が出てきました。
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2008/9/16
(追記4)
2010年3月17日の新聞各紙は、自民党を離党した鳩山邦夫・元総務大臣のことを取り上げています。新党結成に向けて同調者が出るかと思いきや、どうも出ない感じであることを指して、こんな見出しが。
『鳩山邦氏「ひとり旅」』(朝日新聞)
この「ひとり旅」は、本来の使い方に近いのではないでしょうか。また、スポーツ紙はさらにこんな見出しを。
『新党ひとり』(日刊スポーツ)
うまいっ、座布団一枚!「劇団ひとり」に引っかけて「新党ひとり」。語呂がいいですね。でも、政党助成金とか、もらわれへんなな、一人じゃあ・・・。
2010/3/22 |
◆ことばの話2296「ファッションドクター」
これも9月4日、「ルーヴル展」を見に行った帰りのこと。
総選挙(9月11日)前ということで、民家の壁や、その民家を取り壊した空き地にできている虫食い状の駐車場の壁に、政党のポスターたくさん並べて貼ってありました。京都は「政治の町」という感じがしましたね。
その政党のポスターの横には、英会話スクールのポスターも。英会話スクールの広告と政党のポスターを続けて読むと、
「3ヵ月からはじめよう。」「自民党。」
と読めてしまいました。そんな3か月なんて短期で、ええんかいな、自民党。
また、その時に見かけた看板には、
「ファッションドクター」
というのがありました。「ファッション・センスのない人を直してくれるお医者さんか」と思ったら、さにあらず。よく見るとその横に、
「かけつぎ」
という文字が。懐かしいなあ・・・って、あんまり私はお世話になったことがありませんが。「かけつぎ屋」さんも、現代において商売として成り立っているのでしょうか。京都ならではの商売なのでしょうか?そんなことを感じました。 |
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2005/9/23 |
(追記)
先週、京都に行ったら、今度は
「洋服の整形」
の看板を見つけました。京都なので「着物」かと思ったら、着物ではなく「洋服」。京都は奥が深いです。
あ、そういえば今日(11月1日)の読売夕刊(大阪版)の「ことばのこばこ」で、武庫川女子大学の佐竹秀雄先生が、「奥が深い」という言葉を取り上げて、
「学生にレポートを書かせると、出来の悪いレポートには『日本語は奥が深いと思いました』という感想が付くことが多い」
と書いてらっしゃったな。つ、つい書いてしまった、「奥が深い」・・・。
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2005/11/1 |