◆ことばの話2179「さおだけ」
『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?〜身近な疑問からはじめる会計学』(山田真哉、光文社新書:2005、2、20初版1刷)という本を読んでいたら、妻が、
「さおだけ屋さんって、さお”だけ”売ってるから”さおだけ”って言ってるの?」
「・・・本当にそう思ってるの?」
「だって、ほかに何を売ってるの?売ってないでしょ。さおの専門店なんだ、きっと。だって、♪さおーだけ〜♪って言ってるじゃない。」
「ちがいます!さおだけは、『竿竹』だよ。さお”オンリー”の”だけ”じゃないよ!そんなの、小学校の低学年の頃から、知ってるでえ」
「えー、そんなの、みんな知らないよ!きっと絶対知らないよ!!」 そんなこと、ないと思う。
会社で周りの人に聞いてみましたが、みんな当然のことながら知っていた、たった一人を除いて。誰とは言いませんが。ねえ、Aさん!
皆さんも当然、ご存知ですよねえ。
ただ、先日あるコマーシャルを見ていて、妻がこのように思ってしまうのにも、少しは納得したのでした。そのコマーシャルとは、NTTドコモが放送していた、
「ドコモ茸(だけ)」
というキャラクターが出てくるコマーシャル。キノコのキャラクターの「ドコモ茸」と、そのサービスがほかの携帯電話会社にはなく、
「ドコモだけ」(=「オンリー」の意味の「だけ」)
という意味をかけたコマーシャルです。
さおだけ屋さんもそのうちに、
「さお茸(だけ)」
というキャラを出すかもしれません・・・出さないか。タハッ。
(追記)
「なめ茸」はスーパーで、瓶詰めで売っています。
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