◆ことばの話2055「ズバッと予報」

読売テレビの夕方のローカルニュースワイド番組「ニューススクランブル」の人気コーナーの一つが、「小谷さんのズバッと予報」というお天気コーナーです。読売テレビの天気予報を担当してもう20年近いウェザーキャスターの小谷さん。CG化された絵柄の中で、その小谷さんが、下駄を飛ばして(コーナータイトルどおり)ズバッと天気を占うという、大胆なコーナーで、小谷さんは下駄を飛ばしながら、
「ズバッと明日は、晴れ!」
「ズバッと、明日は、雨!」

と冒頭で言い切ります。そのあとで、なぜそう言い切れるか、天気図などを使って説明する、なかなかユニークなコーナーです。
しかし、気になるんですよ。上に書いたように「ズバッと晴れ」「ズバッと雨」はいいんですけど、
「ズバっと、明日は、曇り!」
というのが、気にかかるんです。「ズバッと」と言っておきながら、晴れでもない雨でもない、中途半端な「曇り」っちゅう天気とは、一体どういうことやねん!と、ついつい画面に突っ込みを入れる今日この頃。たしかに天気の種類をひと言で言い切っているのは「ズバッと」なんですが、その言い切った内容が、歯切れが悪い場合には、なんだか歯に何かが挟まったような居心地の悪さを感じます。
たとえば、「ズバッと、半熟」とか「ズバッと、途中まで」のような中途半端さと言いますか・・・。「曇り」という天気に、何か中途半端さを感じるのですね、きっと。
2004/1/21


◆ことばの話2054「メーガン法」

2004年12月30日、奈良の小学一年生誘拐殺人事件の容疑者が逮捕されました。私も緊急呼び出しを受けて奈良西署に急行、中継を担当しました。
この事件を受けて性犯罪者の素性などを地域に公開したりしているアメリカの例がまた取り上げられ、日本でもそういったことを検討した方がいいのではないかという意見や、警察庁の漆間(うるま)長官が、少なくとも警察はその情報をつかんでおく方がよいといった発言が新聞紙上でも取り上げられました。
そういった一連の報道の中で、アメリカの法律、
「メーガン法」
というのが何度か登場してきました。これを見て「あれッ?」と思ったのは、以前は、
「ミーガン法」
と言ったのではないか?ということです。2004年9月に出た『罪と罰、だが償いはどこに?』(中嶋博行、新潮社)という本の65ページから66ページにかけては、
「ミーガン法」
となっています。また、1月7日の朝日新聞は、
「メーガン法」
でした。また1月16日の毎日新聞は、
「ミーガン法」
でした。
GOOGLE検索(1月8日)してみると、
「ミーガン法」=640件
「メーガン法」=198件

とやはり「ミーガン法」の方が件数が多いですね。
『イミダス2004』にも「ミーガン法」では載っていましたが、「メーガン法」は載っていません。『現代用語の基礎知識2004』には「ミーガン法」も「メーガン法」も載っていませんでした。
朝日新聞社の『知恵蔵2004』「メーガン法(ミーガン法)」でした。「性犯罪者情報公開法」とも書いてありました。このあたりの情報を総合すると、この法律は1994年ニュージャージー州で起きた、少女メーガン(ミーガン)・カンカ(当時7歳)ちゃんへの暴行殺害事件で、被告の男性に女児暴行で2度にわたる逮捕歴があったことがきっかけになり、同年10月にニュージャージー州で州法として成立。その後、地域ぐるみで監視して性犯罪常習者から子供を守るという目的で、クリントン前大統領が1996年5月に署名・成立した性犯罪者情報公開法です。
ただ1998年8月、カリフォルニア州で警察が、隣近所に配布したチラシで性犯罪常習者と名指しされた男が自殺したことから、この法律は受刑者の社会復帰を妨げ人権を侵害しているとの批判も出ていると言います。
各放送局新聞社に「ミーガン、メーガン、どちらを使ってますか?」と聞いたところ、以下のような結果が返ってきました。
(ミーガン)読売新聞、毎日放送、共同通信
(メーガン)日本テレビ、朝日新聞、フジテレビ、産経新聞、
(わからない)NHK

中でも読売新聞は、これまで(2005年1月20日まで)「ミーガン法」は11件、紙面に出てきていますが、1996年5月18日の初出からすべて「ミーガン」で、「メーガン」の表記はないそうです。
また、「ミーガン」「メーガン」で思い出したは、何代か前のアメリカの大統領が、大統領選挙の前までは、
「リーガン」
だったのに、選挙戦からは、
「レーガン」
というふうに、「リ→レ」に変わったように「ミーガン」から「メーガン」への「ミ→メ」という変化が起こったのでしょうか?また東京支社のYさんは、
「イギリスのブレア首相の息子の名前も『レオ』だったり『リオ』だったりしますね。それと同じかな?」
と話していました。
たしかに実際の発音は「ミ」と「メ」の中間なのだとは思いますが。たまにしか出てこないので、なぜ変わったのか、その辺の事情はよくわからないというのが実情です。

2005/1/20

(追記)

2月18日の読売新聞に、
「アメリカ・カリフォルニア州で女性のトップレスを禁止している法律は男女差別だ」
として、女性弁護士らが法改正の運動を起こしているという記事が載っています。
カリフォルニア州の法律では女性が胸部を露出することは公然わいせつに当たるとして、90日間の禁固刑か1000ドル以下の罰金が科せられるといいます。しかも摘発されると、カリフォルニア州の「ミーガン法」によって「性犯罪者」として登録されて、有罪が確定した人は、少年虐待や強姦犯と同様に「ミーガン法」の登録対象になるそうです。
それでもし改正が議会で通った場合には、州知事の署名が必要。カリフォルニア州知事と言えばそう、アーノルド・シュワルツェネッガー知事、つまりシュワちゃん。決着はシュワちゃんに委ねられることになる可能性もある、と記事は結んでいるのですが・・・シュワちゃんといえば、映画の中ではすぐに上半身裸になっていましたから、たぶんサインするんじゃないのかなあ。どうでしょうか。それにしても「ミーガン法」はこんなところにまで・・・それとそんなにトップレス(上半身裸)になりたいんでしょうか、カリフォルニア州の女性たちは。
2005/2/18

(追記2)

2005年6月25日に放送した読売テレビの『なんでやねん!ニューススクランブル上半期スペシャル』では、性犯罪者の更生について、ドイツとカナダの現状を取材して放送しました。その中で出てきたフリップでは、
「ミーガン法」
を使っていました。
2005/7/15


◆ことばの話2053「セトミン」

1月13日の産経新聞に、ソウルの黒田勝弘記者が、
「韓国民『?』 統一省 脱北者→セトミンに』
という見出しで、
「韓国での『脱北者』の言い換えとして、『セトミン』という言葉を使うようになった」
という記事を書いていました。
また、同じ日の朝日新聞にも、
「脱北者改め『セト民』」「韓国政府、イメージ改善も評判はいまいち」
という見出しの記事を、ソウルの高月忠尚記者が書いていました。この朝日の記事によると、北朝鮮からの脱出者は長く
「帰順同胞」
などと呼ばれていましたが、1990年代以降は「脱北者」が定着していたとのことです。
「セトミン」(セト民)、初めて耳にしました。愛知県瀬戸市の市民は「瀬戸市民」・・・。関係ありません。産経の記事によると、
韓国政府の統一省が北朝鮮からの亡命者など「脱北者」を新しく「セトミン」と言い換えることにしたと発表し、話題になっているとのこと。「脱北者」には政治的で差別的な感じがあるとする声を受けたものですが、「セトミン」と聞いただけでは何のことかまったく分からず、この官製・新造語に、多くの国民は首をかしげているとのこと。そもそも「セトミン」とは、
「新しい(セ)場所(ト)で希望を持って生きようとする人(ミン=民)」
という意味で、韓国統一省が国立・国語研究院の協力を得て定めました。言い換え案には、
「イヒャンミン(離郷民)」
というのもあったのですが、「漢字語ではない純粋な韓国語を」という声もあり、世論調査も踏まえて「セトミン」になったということですが・・ホントかな。記事ではこのあと、「『漢字語を排して純粋な韓国語を使おう』というのは近年、韓国社会で目立つ一種の“言語ナショナリズム”で、ソウル地下鉄の駅名などでも最近は漢字で書けない名前を意識的につける傾向がある。しかし、これについても『ミン(民)は漢字語ではないか』と皮肉る向きがある。」
と書かれています。このほか、インターネットで調べると、毎日新聞ネットに、朝鮮日報2005年1月12日付け記事として、

「脱北者ら 新名称『セトミン』に冷淡」

という見出しの記事が載っていました。こちらは、この「セトミン」に韓国国民が冷ややかな態度を取っている、としています。ちょっと引用すると、

「統一部が『北朝鮮離脱住民』あるいは『脱北者』に代わる新しい名称として決めた『セトミン』をめぐり、冷淡な反応を見せている。イ・ヘヨン脱北者同志会事務局長は12日、『政府がこれから脱北者に対する公式名称としてセトミンを使うとしても、われわれの団体名を「セトミン同志会」に変えるつもりはない』とし、冷淡な反応を見せた。スンイ同志会のチェ・チョンハ事務局長も『「セトミン」という言葉の意味がすぐに伝わってこないという理由から、会員たちがあまり好まない。語感が強いのは事実だが、すでに普遍化した脱北者をこのまま使うのがいいという意見が多い』」

と記されています。GOOGLE検索(1月13日)では、

「セトミン」=114件

「脱北者」=18万3000件

と「脱北者」が圧倒的で、「セトミン」はまだ100件余りしかありませんでした。お上の押し付け言葉はなかなか定着しないということでしょうか。我が朝を省みるに・・・ケース・バイ・ケースですかね。

2005/1/21

(追記)

1月22日のGOOGLE検索では、

「セトミン」=346件


「脱北者」=44万件(日本語のページでは6万3400件)

「セト民」=717件


「帰順同胞」=4250件(日本語ページでは11件)

でした。

2005/1/22
(追記)

「脱北者」の韓国語での発音は、
「タルプクジヤ」
だそうです。

2005/2/11


◆ことばの話2052「ノロウイルス」

大阪府和泉市の和泉保健所が、年末に下痢症状が出た患者さんに対し、
「年末休暇だから」
と、ほったらかしにしたために、患者が5倍に増えてしまうという大失態を犯したと、1月6日に報じられました。この下痢の原因とされるのが、

「ノロウイルス」

です。最近、次々と各地でこのウイルスによる病人が出て、広島をはじめとしてお年寄りに死者まで出たこのウイルスは、一体どんな物なのでしょうか?調べてみました。それによると、

「ノロウイルス」(ノーウォーク様ウイルス,SRSV)keywords:Norovirus, Norwalk virus, Norwalk-like virus, diarrhea, foodborn, SRSV

下痢を起す小型球形ウイルスSRSVは、小さく(Small,直径約30nm)球形(Round)の構造をした(Structure)ウイルスVirus)のことで、最近は1968年に最初の患者が確認され町アメリカ・オハイオ州Norwalkの名前から「ノーウォーク様ウイルス(NLV)」と呼ばれようになり、2002年Norovirus(ノロウイルス)と正式に呼ばれるようになったとのことです。

また、ノロウイルスによる食中毒は、秋から春先(10月〜3月頃)に多く起こり、特にカキ(牡蠣)などの二枚貝を生食した場合によく起こっているとのこと。あ、そういえば生カキ食べて体調悪いと当たる事がありますね。体調悪くなくても当たる人もいます。そしてこのウイルスの感染力は強いのですが、汚染された食品を食べた人がすべて食中毒になるわけではないそうです。生カキで当たらないときもあるもんな。ノロウイルスによる食中毒の主な症状は、吐き気・嘔吐・下痢・発熱(38℃以上)で、潜伏時間24〜48時間、通常、発症後3日以内で軽快し、予後は良好で、感染者全員に嘔吐などの症状が見られるわけではなく、風邪のような軽い症状で終わる場合もありそうです。ノロウイルスは食品内では増殖することはなく、ウイルスの有無はカキの鮮度とも関係がありません。熱によって失活しますが,酸や塩素には強い抵抗性を示すので、予防法としては十分な加熱を行うことしかないそうです。

1月13日の朝日新聞「天声人語」欄でもこの「ノロウイルス」が取り上げられていました。それによると、

「ポリオ、日本脳炎、インフルエンザ、エイズ。これらの病名にウイルスを付ければ、それぞれの病原体になる。しかし、ノロウイルスのノロは、病名ではない。68年、米・オハイオ州のノーウォークという小学校で、急性胃腸炎が集団発生した。ここでの病原体はノーウォークウイルスと呼ばれた。02年の国際ウイルス学会で、似たようなウイルスの総称として、地名にちなんでノロウイルスとめいめいされたという。」

ということです。私はまた、和泉保健所の職員が「ノロ」ウイルスに既に冒されていて、対応が「ノロ」かったのかと思いました。そうこうしているうちに、今度は、

「ロタウイルス」

というのも出てきてしまいました・・・。皆さん、ウイルスには十分にご注意ください。

2005/1/22


◆ことばの話2051「北海道神宮」

1月13日の朝のニュースで、北海道神宮でニセ1万円札83枚を使った男が逮捕されたと伝えていました。それを見て思ったのは、
「なぜ『北海”道”神宮』なのか?それって『大阪”府”神宮』とか『東京”都”神宮』とか『兵庫”県”神宮』みたいなものなのか?」
という疑問です。北海道の場合は「都道府県」の中でも、ほかの「都府県」とはなんだか違う感じがします。ほかの「都府県」は、それをはずして、単に、
「大阪、兵庫、東京、静岡、京都」
のように使いますが、こと北海道に限っては、
「北海」
とは使いません。「北海」を使う時は、ほかの都府県の場合とニュアンスが違う気がします。なぜなんでしょうか?
関係あるかどうかはよくわかりませんが、英語で言う場合に、「淀川」は、
「ヨドガワ・リバー」
と言う場合と、
「ヨド・リバー」
と言う場合がありますね。また、「富士山」は、
「マウント・フジ」
であって、
「マウント・フジサン」
とは言わないようですが、これは、なぜなんでしょうか?英語に堪能なWアナウンサーに聞いてみましたが、答えが出ません。
どなたか「北海道神宮」の問題と「ヨド・リバー」「マウント・フジ」の問題、答えをご存知の方、教えてください。よろしくお願いします!

2005/1/20

(追記)

「地名ネタ大好き!」と言う西尾さんから、さっそくメールをいただきました。
『北海道は、昭和22年の地方自治法施行によって他の都府県と同格の地方公共団体になるまで、政府直轄の「北海道庁」という組織が行政を司っていたのは衆知の通り。つまり「北海道」という一語の固有名詞であって、固有名詞の「北海」+行政区分の「道」という複合名詞ではなかった。「北海道」を「北海」と呼ぶ習慣がないのは、過去のそういう事情によるものではないか。
「北海道神宮」は、明治4年以来の「札幌神社」が昭和39年に明治天皇を増祀した際に、現在の名前に改めたとのこと。もともと明治天皇の詔で北海道の開拓・発展の守護神として設置された神社なので、一都市名の「札幌」よりも全体を指す「北海道」がふさわしいと判断したのだろう。国立なのに「北海“道”大学」の例もあるので「道立神社」と間違われる心配はないと思う。」

そりゃ、そうですね。納得。さらに、「ヨド・リバー」「マウント・フジ」の問題についても、

『国土交通省道路局や地方整備局の国道事務所のサイトには「国際化に対応する
ローマ字併用表示」として以下のような説明がある。http://www.mlit.go.jp/road/sign/3.html
 》富士山は Mt.Fuji でわかりますが、芦ノ湖を Lake Ashi ではわからない
 》ので、Lake Ashinoko とするなど、きめの細かい工夫をしています。

「富士山」は日本人でもたんに「富士」と呼ぶことが多いので、「Mt. Fujisan」「Mt. Fuji」のどちらも違和感はない。「淀川」も「淀の流れ」といった表現もあることから「Yodo River」は許容範囲。「夙川」や「仁川」は「仁の流れ」とは言わないし、「仁」や「Ni River」では100%意味不明。月山(Gassan)、白山(Hakusan)、大山(Daisen/Ooyama)、氷ノ山(Hyonosen)、八ヶ岳(Yatsugatake)、紀ノ川(Kinokawa)、江の川(Gonokawa)など、「固有名詞+普通名詞」の2語に区切りにくいものは、ローマ字表記でも区切らないほうがよいと思う。』
として、ネット上の英語表記をGoogleで検索してくださいました。(2005/1/23)。
 "Mt. Fujisan"     96 件   "Mt. Fuji"   518,000 件
 "Mount Fujisan"    30 件   "Mount Fuji"  145,000 件
 "Lake Ashinoko"    947 件   "Lake Ashi"    7,410 件
 "Lake Biwako"     472 件   "Lake Biwa"   46,900 件
 "Yodogawa River"   497 件   "Yodo River"   6,540 件
 "Mukogawa River"    64 件   "Muko River"    147 件
 "Kinokawa River"   106 件   "Kino River"    150 件
 "Gonokawa River"    30 件   "Gono River"     24 件
 "Tamagawa River"  1,430 件   "Tama River"   7,740 件
 "Edogawa River"    683 件   "Edo River"     975 件
 "Arakawa River"    902 件   "Ara River"     837 件
 "Shodoshima Island"  503 件   "Shodo Island"   188 件
 "Awajishima Island"  359 件   "Awaji Island"  17,000 件
 "Innoshima Island"   47 件   "Inno Island"    10 件
 "Oshima Island"   6,440 件   ???
 "Teshima Island"   152 件   ???

2つ横並びになっているうち、よく使われている方を太字にしてみました。こうやって見ると、「ヨドガワ・リバー」ではなく「ヨド・リバー」式に、「川」「山」をはずした名前に「リバー」「マウント」をつけた英語表記の方がネット上では多いということですね。
ただ、「江の川」と「荒川」は、その例外。あと、「島」に関しては「淡路島」は「アワジ・アイランド」だけど、「小豆島」と「因島」は、フルネームに「アイランド」が付いた形であると。なかなか、複雑ですね。
西尾さん、ホントにいつもありがとうございます。大変参考になりました!

2005/1/24
(追記2)

以前、「平成ことば事情856博多市」についてメールをいただいた、「都道府県市区町村」http://glin.jp/ というサイトのオーナーでハンドルネーム「グリグリ」さんから、久しぶりにメールをいただきました。
『平成ことば事情2048「四十八滝」に引用されている「地名コレクション」は「都道府県市区町村」の中のメニューです。引用をありがとうございました。さて、平成ことば事情2051「北海道神宮」で問題提起されている「北海道はなぜ北海とは言わないのか」ですが、「都道府県市区町村」の掲示板である落書き帳で話題になりました。こちらをご覧ください。北海道はなぜ「北海」と略さないの?-都道府県に違いはあるのか-
http://glin.jp/arc/arc.cgi?N=5
疑問にお答えできる書き込みが含まれていると思います。
ということで、このサイトを覗いてみると、たしかに「なぜ北海道は北海と言わないか」について書かれていました。ハンドルネームIssieさんという方が詳しく記しています。それによると、『現行の「地方自治法」では「都・道・府・県」は、完全に「同格」で、「〇〇県」とか「××府」などと言っているのは、各自治体が“歴史的な呼称”を使用しているにすぎないが、本来「都」と「道」と「府・県」は由来の異なるもの。「北海道」は本来、地方自治体ないしは地方官庁の呼称ではなく、「蝦夷ヶ島」とよばれていた島の呼称、あるいは「東海道」「南海道」「西海道」などと同格の地域呼称だった。青森県以南の3島に「府県制」が施行された後も北海道には「府県制」は施行されず、別の法令を根拠とする地方官庁・地方自治体として「北海道庁」「北海道会」が設置された。この場合、「東京府」「神奈川県」と“同格”の呼称は「北海道庁」となる。』とのことです。なるほど、よくわかりました。グリグリさん、Issieさん、ありがとうございました。
2005/1/26
 
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