◆ことばの話2025「振り込め詐欺」

12月10日の新聞各紙に、これまで「オレオレ詐欺」と呼んでいた犯罪など、金を振り込ませるように仕向ける4種類の詐欺に関して、警察庁が今後、
「振り込め詐欺」
と呼ぶようにするという記事が出ていました。なぜかというと、最近の電話による詐欺では、電話口で、
「オレオレ」
と言うことがほとんどなくなり、もっと手が込んできたから、だそうです。電話で「オレオレ」とは言わなかったから安心してお金を口座に振り込んでしまうというケースがあとを絶たず、2004年1月から10月までの被害総額は、驚くなかれ、150億円にも達しているというのです!こりゃあ、何等かの対策を自衛のためにも立てなくてはなりますまい。(あ、今「オレオレ」と書こうとしたら「オレオレオ」になっちゃった。これじゃあ、「オレオ」をくれるというので食べたら「オレオ」じゃないビスケットだったりする詐欺のようです・・・。)
12月10日の読売朝刊によると、こういう経緯だそうです。

※「おれおれ」改め、「振り込め」詐欺 警察庁、実態に合わせ新たに“命名”
(12月10日、東京読売新聞・朝刊)
今年十月の全国の「おれおれ詐欺」の被害は20億8200万円で、一月からの累計は150億1600万円に上ることが九日、警察庁のまとめでわかった。アダルトサイトの代金請求などを装う「架空請求詐欺」の被害累計は40億7600万円、「融資保証金詐欺」は26億7700万円、「誘拐を偽装した恐喝」も4億3700万円で、四種類の手口の被害総額は222億600万円だった。同庁は、こうした犯人の大半は、銀行口座への振り込みを要求することから、これら四種類の犯罪を「振り込め詐欺」という新名称で呼び、注意を促したいとしている。新たな名称は、最近は「おれ、おれ」と身内を装う初期の手口がほとんど見られなくなっていることを受けて決定した。

この「振り込め詐欺」、先日12月10日の新聞用語懇談会放送分科会でも取り上げられましたが、各委員からは「言いにくい」という意見が多く、不評でした。確かに言いにくいですが、私は、なかなかいいネーミングではないかな、と思いました。というのも、この手の犯罪防止のためには、今までの「オレオレ詐欺」では実態を表さなくなっているし、「振り込め詐欺」は実態をよく表しているからです。
12月16日現在のGOOGLE検索では、
「振り込め詐欺」=1万8300件
もう既にかなり使われていますね。
新聞紙上で私が見かけたものは、
「オレオレ詐欺」=15万件
「おれおれ詐欺」=11万件

そして「オレオレ詐欺」の前にこの手の詐欺のことを指した、「なりすまし詐欺」は、
「なりすまし詐欺」=823件
と、使われている数は少なかったです。
最初に出たの(初出)は、やはり2004年12月10日に警察庁が名称変更したという記事でしょうが、それと同じ12月10日に、既に「振り込め詐欺」の名称を使っている新聞がいくつかありました。

※「医療過誤装い、振り込め詐欺 長崎、1千万円被害」(12月10日、朝日新聞・西部)
長崎県佐々町の主婦(59)から「娘が医療過誤を起こしたとだまされて、1千万円取られた」と9日夜、県警江迎署に届け出があった。同署は「振り込め詐欺」事件とみて調べている。(以下略)

※「振り込め詐欺」で主婦780万円被害 埼玉・所沢(12月10日、朝日新聞・夕刊)
埼玉県所沢市の主婦(55)から「だまされて780万円を振り込んでしまった」と9日、所沢署に届けがあった。同署は詐欺事件として捜査を始めた。この種の詐欺については、警察庁が9日、「振り込め詐欺」と命名したばかり。

※医療ミス「振り込め詐欺」 1000万円被害−長崎・佐々町(12月10日・毎日新聞西部夕刊)
9日午後2時半ごろ、長崎県佐々町の看護師を娘に持つ女性(59)宅に、病院職員を名乗る女から「(娘が)医療過誤を起こした。示談金として500万円を銀行に振り込め」と電話があった。女性は指定口座に500万円を振り込んだが、その後も「被害者が死んだ。弁護士代が必要」などと電話があり、さらに500万円を入金した。実際にはそうした事実はなく、江迎署は「振り込め詐欺」事件として捜査している。

※「振り込め詐欺」用口座開設 34歳男を詐欺容疑で逮捕/福岡県警(読売新聞12月10日・朝刊)
福岡県警中央署は九日、他人に使わせる目的で銀行口座を開設したとして、住所不定、無職江中昌幸容疑者(34)を詐欺容疑で逮捕した。口座は「振り込め詐欺」に使われており、口座を売却する「口座屋」とみて追及する。

※「振り込め」詐欺 「民事裁判提訴」 偽の訴状を送付(産経新聞12月11日・朝刊)
「有料番組の料金が未払いなので民事裁判を提訴した」とする内容の偽の訴状を送りつける、新たな手口の「振り込め詐欺」事案が起こっていることが十日、明らかになった。被害者は確認されていないが、東北から九州まで一都十四県、少なくとも約八十人に送られたことが確認されており、東京地裁は注意を呼びかけている。

※おれおれ詐欺など「振り込め詐欺」、個人情報の悪用急増――名簿で手口巧妙に。
(日経新聞12月12日・朝刊)

 「おれおれ詐欺」など、いわゆる「振り込め詐欺」の被害が収まらない中で、名簿など個人情報を悪用する手口がより巧妙になっている。ウソの話でも身内しか知らないような個別の正確な情報が含まれていると話全体を信じやすくなる。人間心理につけ込む悪質な手法だが、個人情報の売買を禁止する法律はなく、名簿ブローカーらが犯罪を下支えしている構図だ。警察は事件の摘発に力を注ぐ一方で、個人の判断で即応しないよう注意を呼びかけている。

※「振り込め詐欺、分配でもめた」、駒沢の傷害致死で被告。(日経新聞12月13日・夕刊)
東京都世田谷区の都立駒沢オリンピック公園で十一月、同区の無職男性(当時20)が殴られて死亡した事件で、傷害致死罪で起訴された大学生、徳永絢一被告(20)=同区上用賀=ら四人が、振り込め詐欺の「分配などでもめていた」と供述していることが十三日、警視庁玉川署の調べでわかった。


という具合で、各新聞とも12月10日から2、3日のうちに「振り込め詐欺」の名称を使い始めました。これは年内にも定着しそうな勢いですね。
ネットの掲示板「ことば会議室」でも、この「振り込め詐欺」という名称について話されています。12月15日、Yeemarさんからは,
「いけいけギャル」のような「動詞命令形+名詞」という形に注目しています。

『報道各社は一斉にこの名称を採用したもののごとく、急に広まりました。
「動詞命令形+名詞」の熟語はめずらしく、この語を見て初めはやや違和感がありましたが、3秒後には慣れました。適切な命名だと納得しました。「おれおれ詐欺」も警察の命名と思いますが、この種の命名が得意な人が多いのでしょう。
同様の語構成の語はほかに何があるか考えてみましたが、まず辞書の「見よ項目」(参照項目、空見出し)。それから「行け行けギャル」。また、臨時一語かもしれませんが、「追いつけ追い越せ主義」のようなもの。古来のことばで「置いてけ堀」もそうでしょう。ほかにもあるでしょうか。いずれにせよ、類例は少ないのではないかと思います。
近鉄バファローズの「いてまえ打線」もそうですね。』

これについて、5日ほど台湾旅行に行っていたという主宰者の岡島さんは、

『台湾の地下鉄で「電話詐欺に注意」というような注意喚起のポスターがあり、「台湾ではオレオレ詐欺のことを電話詐欺というのだな」と思ったのですが、日本に戻って新聞を見ると「振込め詐欺」になっていたので驚きました。』

と書き込んでいます。
「流行語大賞」には選ばれなかったものの、今年はやった出来事・言葉として「オレオレ詐欺」も歴史に残しておくべきでしょう。もちろん悪い出来事として。そうでないとすぐに「振り込め詐欺」が「フツウ」になるでしょうから。そういった犯罪を撲滅することこそ大事ではあるのですが。

2004/12/19
(追記)
2005年1月7日の日経新聞「少子に挑む・ニッポン大転換」の第5回に、
「産めよ殖やせよ」
という1941年の閣議決定した人口政策確立要綱が出てきました。これも「振り込め詐欺」系統の言葉でしょうかね。
2005/1/7

(追記2)
2月18日の毎日新聞朝刊の四コママンガ『アサッテ君』(東海林さだお)第10441回は、1コマ目の「振り込め詐欺」という新聞の見出しに続いて、化粧品を丹念に塗る女性の絵が2、3コマ目に続き、4コマ目にはその女性が自分の顔を指さしながら、
「塗りこめ詐欺」
と言うところでオチが付いていました。
2005/2/18


◆ことばの話2024「お流しします」

久々に回転寿司屋に行きました。いつもは土日に行くので、30分待ちはザラ。相当待つのを覚悟して以下ないといけませんが、この日は平日だったので、待ち時間はほとんどなしで、席に着くことができました。
グルグル回っているお皿は、取り放題(もちろんその分、支払いはしなくてはなりませんが)ですが、なかなか欲しいネタのお寿司が回ってこないことがあります。そういう時はインターホンで注文します。この日の「おすすめ商品」だった「中トロ」が回って来なかったので、その「中トロ」と「茶碗蒸し」を頼んだところ、インターホンからこんな声が聞こえてきました。
「お流ししますのでお取りください。」
食べ物を「お流し」って、なんか変!?「流し」は洗い物を置くところやろ!「お流し」しても良い食べ物は、
「流しそうめん」
ぐらいではないかと思います。そもそも「回転寿司」なので、
「お回しします」
なら、まだ許せるかも。でも「お回し」というと、人の食べかけを回されたような気がして、なんだかイメージが良くありません・・・。
「お送りします」
だと、どうでしょうか。なんだか、ラジオでリクエストが通ったみたいな。たしかにインターホンでリクエストはしたわけですが、食べ物の。
「流す」という言葉は、たとえば仕事先など何か所かに、ファックスで連絡する時に、
「ファックスを流す」
と使ったりします。「仕事」「やるべきこと」というイメージがあり、それを相手に伝える時に使うことがあります。一生懸命に働いているこの回転寿司のお店の人にとっては、オーダーされた商品を作ってお客様の手元に届けるのも、「流す」という言葉で扱った方がふさわしいのかもしれませんが、客の立場からは、たとえば、
「コンベアでお届けしますので、お取りください。」
と言って欲しかったなあ。
2004/12/17


◆ことばの話2023「横浜M」

12月15日、サッカーの天皇杯5回戦で、Jリーグ覇者の「横浜F・マリノス」が、JFLの「ザスパ草津」に延長Vゴールで敗れるという波乱がありました。草津は退場者が出て9人だったにもかかわらず・・・。「ザスパ草津」の「ザスパ」は、草津温泉に因んだ、
「The Spa(温泉)」
から取った名前だそうです。
その試合のことを伝えた一般紙朝刊の見出しで気になったのは、負けた「横浜F・マリノス」の略称。以下のようになっていました。(12月16日)

(読売)横浜M
(朝日)横浜
(毎日)横浜マ
(産経)横浜M
(日経)横浜M


一般的には、
「ガンバ大阪」→「G大阪」または「ガ大阪」
「セレッソ大阪」→「C大阪」または「セ大阪」

としますが、これは同じ「大阪」をフランチャイズにするチームが、Jリーグに2チームあるからです。同じように東京の場合も「ヴェルディ東京1969」と「FC東京」の2チームがありますから、
「V東京」「F東京」
というふうに区別していますね。これはあまり、
「ヴェ東京」「エ(フ)東京」
とは書かないようです。なんでだろ。その都市に1チームしかないチーム、たとえば、「鹿島アントラーズ」は「鹿島」だし、「浦和レッズ」は「浦和」で、愛称は書かないで「都市名だけ」みたいです。呼ぶ時は逆に「ガンバ」「アントラーズ」「マリノス」「レッズ」と、愛性を呼ぶことが多いようですが、文字にすると、カタカナは文字数を取るので、新聞などでは嫌われるのでしょう。
で、「横浜M」ですが。もともとは「横浜フリューゲルス」と「横浜マリノス」の2チームがあったのですが、「横浜フリューゲルス」が「横浜マリノス」に吸収合併されてしまい、正式チーム名が、
「横浜F・マリノス」
になったのですが、もう最近はそんなことも過去の話となって新聞に「F」の文字は見当たりません。本来ならば、
「横浜FM」
と略すべきなのではないでしょうかね。というよりも、J1には横浜をフランチャイズにしているチームは他にないので、朝日新聞のように、
「横浜」
という略称でもいいのでしょう。しかし天皇杯は、マリノスに勝った「ザスパ草津」がJFL所属のように、JFLやJ2所属のチームや一般のチームも参加していますから、そうなるとJ2所属の、
「横浜FC」
が、やはり横浜をフランチャイズにしています。J1とJ2をあわせて「Jリーグ」と呼び、そこに気を使うならば、「横浜」という略称は、まずいということになります。
しかも略称で、「横浜FM」と「横浜FC」ではわかりにくい。そこで、「横浜Fマリノス」の方は、「横浜M」として、「横浜FC」は「横浜F」とするようにしているのではないでしょうかね。それならば、読売・産経・日経が「横浜M」としている理由はわかります。
あとは「横浜」のあとの愛称「マリノス」を、「M」と略すか、「マ」とカタカナで略すかという問題ですね。アルファベットを使うと読売・産経・日経のように「横浜M」、カタカナを使えば毎日新聞のように「横浜マ」となるということ。あとは、好みの問題なのでしょうかね。
2004/12/17
(追記)
『サッカーマガジン』2004年12月28日号の表紙は、「2004サントリーチャンピオンシップ」優勝を飾りMVPを獲得した横浜Fマリノスの中沢選手。そして見出しは、
「横浜FM 勇気の連覇」
でした。ちゃんと「横浜FM」と「F」を入れています。新聞に比べるとスペースがあるということと、専門誌という意地が、「横浜FM」という省略形を使わせているのかもしれません。
2004/12/19


◆ことばの話2022「通常と平常」

12月16日の朝、読売テレビ近くのJR環状線京橋駅近くで交通事故がありました。クレーン車のクレーンが、高架の線路の手前にある高さ3、1メートルの「高さ制限」のガード板にぶつかってしまったのです。この事故で、環状線は点検のために30分間ストップしました。
さてそのニュースで、原稿に以下の表現がありました。
「当時は、朝の通勤ラッシュの時間帯で、通勤客らおよそ2万7千人が影響を受けましたが、現在は、ほぼ通常通りに運行しているということです」
これについてSアナウンサーからの質問です。
「よく、『平常運転』とか、『平常通り、運行している』との表現がありますが、『平常』と『通常』はどのように使い分ければいいものでしょうか?」
うーん、実はこの原稿、事前に私もチェックしていたのですが、つい「まま、いいか」と「通常通り」という表現を通してしまったものでした。そこでよく考えると、やはり正しくは、
「平常どおり」

でしょう。「平常」は一旦、乱れたり予期せぬ出来事があったものが「平」に復した状態。
これに対して「通常」は「いつもどおり」という意味。
「ストが予定されていましたが、スト回避されたため『通常通り』運行しています。」
てなところでしょうな。このほか、
「血圧は平常値」
とは言っても、
「血圧は通常値」
とは言いませんね。そもそも「通常」という言葉が「常の通り」なのだから、「通常どおり」というのは畳語ではないかという疑問も出てきます。
『日本語新辞典』を引いてみると、
「通常」=世間で日常的に見られること。また、特別でなくいつも行われているとおりであること。副詞的に用いる。(例)通常の手続きを踏んでください・通常そういうやり方はしない・通常は窓口は五時まで開いています・通常勤務・通常郵便物・通常国会・→「普通の」(類語)
「平常」=いつもと同じであること。ふだんとかわらない状態。副詞的に用いる。(例)平常の生活に戻る・平常九時に店を開ける・平常心。


ふーん、たしかに「平常心」とは言っても「通常心」とは言わないな。でも、
「通常は窓口は五時まで開いています。」
「平常九時に店を開ける」
「通常勤務」

に関しては「平常」「通常」どちらでも意味は通じそうです。
「普通の」を類語で御世と「→」がついていたので見てみました。すると「普通」「一般」「通常」「並み」の違いが一覧表になっていました。

 
(普通)
(一般)
(通常)
(並み)
A―のやり方とは違う
B―の成績で満足する
   
C―なら、こんなにあわてはしない
 
 
D世間で―に言われている
   
E―から募集する  
   

ということのようです。注釈は、
「この四語は、特別ではなく、よくある状態を表わす点で共通し、Aの場合はどれも使える。『一般』は広く行き渡っている状態。『通常』は日常よく見られる状態、『並み』は平均的な状態に重点があり、『普通』はそれらをすべて含んだ幅広い意味において使われる。(以下略)」
『新明解国語辞典』の第6版も引いてみました。買ったばかりだし。
「通常」=特別の事情のない、普通の(場合に行われる)ものであること。(副詞的にも用いられる)「通常のとおり営業する・通常の人間なら・通常十時に開館・通常国会・通常会計」
「平常」=突発的な事件や故障が無く、毎日(予定通りに)物事が行われている状態。「列車は平常どおり運行される」「平常点(=ふだんの授業中の態度によって付ける評点)


「平常点」!なーつーかーしー!!今は「平常点」ではなく「査定」と言われるものを付けられてしまう立場になっていますが。ちょっと違うかな。
でもこの『新明解』の語釈、やっぱり、しっくり来るなあ。
それにしても「窓口は通常五時まで」開いていて、「店は平常九時」に開けられ、その館は「通常十時に開館」するものなんですね。
それと「通常のとおり」という例文があるのですから、「通常」と「とおり」は畳語ではないのでしょうかね。
ま、今回の場合は「平常」の方がよかったことは明らかなようです。

2004/12/16


◆ことばの話2021「撤退と撤収」

12月10日の各紙朝刊で、自衛隊のイラク派遣1年延長が決定したという記事がトップに来ました。その際に、「自衛隊を引き上げる」期日を示さなかったという点に関する各紙の「自衛隊引き上げ」を表す表記は、
(読売)撤収
(朝日)撤退
(毎日)撤収
(産経)撤退
(日経)撤退

「撤退」と「撤収」に分かれました。ふだんですと、「朝・毎」対「読・産・日」というふうに分かれます。たとえば「侵攻」と「進攻」については(平成ことば事情1127「侵攻と進攻」参照)、
「進攻」=読・産・日
「侵攻」=朝・毎

と分かれましたが、今回は、
「撤収」=読・毎
「撤退」=朝・産・日

というふうに分かれました。
『日本国語新辞典』を引いてみると、
「撤収」=(1)取りのけてしまい込むこと。撤去。(例)テントを撤収する(2)軍隊が引き揚げること。撤退。(例)部隊が撤収する。
「撤退」=軍隊などが、陣地や根拠地を取り払って退くこと。また、あるところからひき払うこと。(例)全員撤退せよ。・日本市場から撤退した外国企業。

となっています。「撤退」の方が軍隊用語らしさがありますね。「撤収」はテレビ業界でもよく使います。ロケが終わって帰る時などに。でも「撤退」は使いません。
その辺のニュアンスを、どう各新聞は出したかったのでしょうね。

2004/12/16