◆ことばの話1925「させてください」

9月27日、全国紙の朝刊に全面広告が載りました。
一つはユニクロの「低価格脱皮宣言」、そしてもう一つは、三菱自動車のお詫び広告でした。三菱は、翌28日にも同じ広告を掲載しました。しかし、その文章が私には、
「本当に謝る気があるのか?」
と思わせるものでした。そこには、まず縦書きの小さな文字(全体に字が小さいのも、本当は詫びたくないということの表れなのか?)で、
「お詫びをさせて下さい。」
とあります。これは謝る者の態度とは思えません。誤るということは、相手の許可がないと謝れないのでしょうか?そんなことは関係なく、「すまない」という気持ちが、謝るという行為につながると私は思います。もし、「ダメ」と言われたら三菱は謝らないのでしょうか?どうするつもりなのでしょう?
ここには「相手がダメとは言わないであろう」ということが暗黙のうちに織り込まれています。最近こういった言い方、一見、相手に許可を求めているが、それは相手が「うん」と絶対に言うであろうということを前提としているような言い方が、若者の間に充満しています。本人たちには、全然悪気はないと思うのですが、その考え方にムカッときますね、私は。
さらに細かい横書きの文字を追っていくと、お詫びの言葉、亡くなった方の冥福を祈る言葉が8行。さらに字が小さくなって、8行。その最後に、またこうあります。
「今日と明日の二日間、みなさまにご報告させて下さい。」
また出たよ、「させて下さい。」これも、
「ご報告いたします。」
と言うべきところだと思います。一見、へりくだっているようですが、この「させて下さい」からは傲慢さが臭います。さて、さらに読み進むと、少し大きな字に戻って、
「過去に、私たちが引き起こした2000年の「リコール隠し」事件について、お話をさせて下さい。」
またまた出たああ!そもそも「させて下さい」は、慇懃無礼だけど、さらにこの「下さい」が漢字なのも、感じが悪い。せめて、ひらがなで「ください」にした方が、柔らかいのに。そんなことも気づかんか。
最後に、岡崎洋一郎・代表取締役会長と多賀谷秀保・代表取締役社長2人の連名で、
「私たちのどんな言葉も、いまは信じていただけないかもしれません。だからこそ、行動を見ていただくよりない、と考えています。」
と結んでいますが、この「させて下さい」を3回も使うような文章を書いているようでは、会長と社長が言うように
「どんな言葉も、いまは信じていただけない」
と思います。広告のコピーを作った広告代理店、それをそのまま通した三菱自動車工業。双方に問題ありです。株主総会向けの、また裁判向けのパフォーマンスでしかないと思われてもしょうがないでしょう、残念ながら・・・。
2004/10/9


◆ことばの話1924「青色発光ダイオード」

7月1日新聞各紙に、
「ブルーレイディスク」(=青色レーザー)
を松下が発売という記事が。これは「HD DVD」とともに、
「次世代DVD」
と呼ばれるもので、従来のDVDは「赤色レーザー」を使用していたのに対して、この「次世代DVD」は「青色レーザー」を使用。その記憶容量は従来のDVDの約10倍というスグレモノなんだそうです。これを見て、
「読み方は簡単なんだけど・・どう読むのだろう?」
と思ったのは、
「青色発光ダイオード」
「青色レーザー」
「赤色発光ダイオード」
「赤色レーザー」

のそれぞれ「青色」「赤色」をどう読むのか、という問題。
さらには発光ダイオード(LED)には、
「白色発光ダイオード」
と言うのもあります。この「白色」はどう読むの?
「青色」は「あおいろ」で特に問題ないと思うのですが、「赤色」は(「青色」=「あおいろ」と同じように)「赤色」=「あかいろ」と読んで良いのか、それとも「せきしょく」と読むべきなのか。
これは専門家に聞かないと判らないよなあ。と思い続けて3か月。ようやく決心がついて、電話してみました。まず、その日(10月6日)の新聞に、「白色発光ダイオード」をバックライトにした液晶モニターを公開したという、愛知県の「豊田合成」という会社に電話してみました。すると、直接担当の部署につないでくれて聞いてみると、男性の担当者が、
「うーん、現場では『あか』とか『あお』とか『しろ』とか、そういう呼び方をしてますからねえ。あまり『赤色発光ダイオード』みたいには呼ばないので、なんとも・・・」
とつれない返事。現場はそういうものかも・・・。
そこで翌日、新聞に「次世代DVD向けの、青色レーザー量産」と出ていた「日亜化学」に電話してみました。あの中村教授(道浦俊彦の読書日記94「怒りのブレイクスルー」参照)が所属していた会社ですね。しかし、その日は担当の方が留守。翌日、女性の担当者から電話がかかってきました。それによると、
「『青色』と『赤色』は『あおいろ』『あかいろ』と言いますが、『白色』はなぜか『はくしょく』と言いますね。」
という答えでした。こういうのは、理屈じゃないからなあ。
聞き忘れたけど、それから類推すると「青色レーザー」「赤色レーザー」も、それぞれ、
「あおいろレーザー」「あかいろレーザー」
なんでしょうね。
あ、ちなみにこの間、出張の帰りに聞いたJR新大阪駅のホームでのアナウンスは、
「足元『しろいろ(白色)』、2番から13番の△にお並び下さい。」
でした。
2004/10/9

(追記)

部の旅行で有馬温泉に行きました。その時に梅田から乗った直行バスで、前の座席に座っていた60歳前後の男女の会話がおもしろかった。
男「最近、信号の青、きれいやろ。あれ徳島の会社の人が発明したんや。」
女「ダイオキシンやろ。」
男「あほか、ダイオキシンとちゃうわ!ダイ…オードじゃ。発光ダイオード!」

一般的な認識度は、こんな程度なのかもしれません。・・・。

2004/10/26
(追記2)

「200億円→6億円」
2005年1月11日、青色発光ダイオードの発明対価を巡る訴訟で和解が成立、原告の中村修二・カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(50)は、一審の東京地裁での判決の200億円から大幅な減額となった、6億857万円(遅延金を含めて8億4391万円)という金額と訴訟内容について、
「和解内容にはまったく不満。高裁では100%私の負け」
「裁判所に和解に追い込まれ、怒り心頭に発する」
「高裁は山ほど提出した書面をまるで読まずに、最初から和解金額を決めていた。これで正義の判断といえますか。これだけが言いたくて日本に来た。訳のわからん額を出して『和解しろ』と言う日本の司法制度は腐っている。」
「これだけの発明をしても6億円。やっぱり日本は文系社会。個人を重んじず、大企業に『滅私奉公せい』というシステムだ。実力のある理系の人は米国へ来るべきだ。」

というふうに1月13日の産経、日経、毎日の各紙は報じています。やっぱり天才はすごいなあ。裁判官は天才じゃないからねえ・・・。でも200億が6億になったら、やっぱり、天才じゃなくても怒るわなあ・・・。

2005/2/18


◆ことばの話1923「中二階」

9月27日、第二次小泉改造内閣の閣僚が発表されました。自民党幹事長に、武部勤・元農相が就任したことは「サプライズ」(驚き)でしたが、閣僚には「サプライズ」はなかった、というのが、マスコミでの評価です。というのも、あまり名前を聞いたことがない人たちが閣僚として名を連ね、大物はあまりいないから。その中で、いわゆる、
「中二階」
と呼ばれた人たちも、麻生太郎総務相と谷垣禎一財務相(ともに留任)を除くと入閣しませんでした。
「中二階」というのは、大物・長老でもなく若手でもない、中堅の中でも実力派で、次の総理の椅子を狙えるような人たち、自民党内で「ポスト小泉」に名前が上がっている60代前後の閣僚・幹事長経験者のことを指すのだそうです。
具体的には、麻生太郎・総務相、平沼赳夫・元経済産業相、高村正彦・元外務相、額賀福志郎・元経済財政相などの当選8回組のようです。去年、安倍晋三さんが幹事長に抜擢されえて、一気に世代交代が進む気配が出てきて、安倍さんのような当選4,5回組の世代を「一階」とした時に、
「一階でも二階でもない『中二階』」
という概念が生まれたのでしょう。
これは、そもそも小泉総理がニューヨーク滞在中の9月21日に発言した中で、
「いわゆる『中二階世代』には、改革の情熱が乏しい。だから、自分の後にすんなりおさまれない」
という意味の発言をしたことから注目を集めたので、言いだしっぺは小泉総理かなと思ってネットを調べてみると、どうもそうではなく、「新世代総理を創る会」で、群馬県選出の参議院議員、山本一太さん(46)たちが使っている、
「中二階を吹っ飛ばせ!」
というキャッチフレーズが基のようです。なにやら、
「コント55号の裏番組をブッ飛ばせ!」
のようですね。と言っても知らないか。
「やはりポスト小泉には人材がいない。一気に若返らせないとダメだ」
というムードが世論の中に広げることが「新世代総理を創る会」の一つの目的なんだそうです。
ちなみに山本一太さんは、自身のホームページで
『これから「中二階」という言葉がどんなに流行ったとしても、「流行語大賞」は受け取れないだろう!(笑)だいたい、北川知事が受賞した「マニフェスト」だって、ずっと前に自分が言い出していた。こういうのって、有名人じゃないと、ダメなんだよなー。』
と書いています。
そう言えば、この間見た「ハリーポッター・アズカバンの囚人」で、ハリーが下宿していたおじさんの家で、ハリーの部屋は「中二階」にありました。最初の時は、階段の下の三角のスペースだったのに、待遇がよくなったのかな。
山本さんも少し書いてるけど、「中二階」、もしかしたら今年の流行語大賞、ちょっとだけ、カスルかも。入閣した人が少なかったから、無理かな。
「サプライズ」という言葉も、ちょっと新鮮でしたが、そもそも今回の組閣には「サプライズ」がなかったんだから、流行らないかな。
ネット検索すると、N・ベイカーという人が書いて岸本佐知子さんという人が翻訳した、「中二階」(白水Uブックス)という本があるようですね。ミステリーかな?なんだか、ちょっと怖そうなタイトルです。他にも、文学座アトリエの会は、今年4月に、
「中二階な人々」
という演劇を上演しているぞ。どんな人々なんだろう?麻生さんや平沼さんが出ていたのかな?
2004/10/9


◆ことばの話1922「極まると極まりない」

タイトルの「極まる」と「極まりない」は、ともに程度が大きいことを表しますが、一見すると「極まりない」は「ない」という否定語が付いているので、
「なんで、『ない』と付いているのに程度が大きいのか?」
と思ってしまいがち、ですよね?「極まらない」だと、前半の「極まる」を「ない」で否定していますが、「極まりない」のほうは、「極まり」という限度を表す名詞的な言葉があって、それを「ない」で否定しているので、「極まりがない」「限度がない」ので、程度の甚だしさを表しているのではないか、と思います。
それはさておき、一体どちらの方が、程度が甚だしいのか。
先日、女子レスリングの世界大会が開かれるというPRを「ズームイン!!SUPER」でやっていた時に、ふと思いつきました。
レスリングや柔道では、体重別に分かれて選手が戦いますが、柔道の場合は日本では、
「無差別級」
というのがあります。体重にこだわらないというクラスです。軽い人も出られます。でもやはり体重の重い選手の方が強いことが多そうですけど。オリンピックでは、このクラスはなくて、
「100キロ超級」
という、100キロ以上は制限なし、というクラスになります。
それでたとえると、「極まる」は、柔道でいうと体重別での「100キロ級」で、「極まりない」は「無差別級」あるいは「100キロ超級」というふうな感じではないのでしょうか?
どっちも、かなり「すごいことはすごい」、ということでしょうか。この「たとえ」は、いかが?
2004/10/9


◆ことばの話1921「韓流」


「冬のソナタ」で火が付いた韓国ドラマのブーム。ペ様・・・じゃなくて「ヨン様」の過去の作品なども次々に放送されています。
実は数年前から「シュリ」「JSA」「猟奇的な彼女」など、韓国映画のブーム、ムーブメントは起きていたので、その流れに乗る形で、ドラマも人気が出てきたと言えるのではないでしょうか。
さて、そういった一連の韓国もののドラマなどを指して、
「韓流」
と言うようです。この「韓流」というのも「ヨン様」と並んで(並ぶまでは行っていないかもしれませんが)今年の「流行語」になりつつあります。
この「韓流」の読み方は、そのまま読めば、
「かんりゅう」
のはずですが、なぜか一般的には、
「ハンりゅう」
と呼ばれているようです。「韓」を「ハン」と読むのです。つまり原語の音を生かしているのですね。2年前の日韓共催ワールドカップでおなじみになった、韓国サポーターが叫んでいた、
「テーハミングック(大韓民国)!」
というのを思い出しましたが、この中の「ハ(韓)」が、単体だと「ハン」なのですね、きっと。「流」は日本語読みで「りゅう」ですが、もしかしたら、韓国語の読み方でも「リュウ」なのかもしれません。よく知りませんが。
10月6日の「情報ツウ800」で、司会の峰竜太さんは、
「ハンりゅう」
と言っていました。読売テレビでも「ホテリア」に続いて「パパ」という「韓流」ドラマを土曜日のお昼12時から放送しています。「土曜は韓流、ペ・ヨンジュンの『パパ』」、関西の方は是非一度、ご覧ください!

2004/10/7

(追記)

先日、韓国・釜山日報の方と話をする機会がありまして、通訳の方を介して、 「『韓流』というのは韓国語ではどう言う(発音する)のか?」 と来たところ、実際に「韓流」を発音してくれました。私の耳で聞いたところ、 「ハンリュ」 と聞こえました。「リュー」と伸ばしてはいないように思えました。また、この「韓流」という言葉自体は、中国で起こった韓国ブームから来ているとのことでした。 また、韓国事情にも詳しいNHK放送文化研究所の塩田雄大さんからメールが来ました。それによると、 『「韓」の字単独では「ハン」です。「韓流」という言葉は(あくまで私の考えですが)、中国語から韓国語に借用され、それがまた日本語に借用されたものだと思っています。 台湾や香港などで「韓国ブーム」が起き、これに付随して「韓流」(北京官話音で「ハンリウ」)という単語が生まれ(ただし中国語で「韓流」がもともとどんな意味で使われ始めたのかは、よくわかりません)、韓国で「中国語圏で韓国ブームが起きている」という報道などの中で「韓流(韓国語音で「ハルリュ」)という単語が借用され、そして日本語に「韓流(「かんりゅう」または「ハンりゅう」)という単語が借用された、ということになるのかと思います。 中国語「韓流(ハンリウ)」 →韓国語「韓流(ハルリュ)」 →日本語「韓流(かんりゅうorハンりゅう)」。 なお「流」の字単独の韓国語字音読みは「リュー」よりも「リュ」のほうが近いと思います。「韓(ハン)」と「流(リュ)」とが複合すると、リエゾンして「ハルリュ」となります。 道浦さんが指摘されたとおり、私も以前から「韓流」の読みは「かんりゅう」であるべきだと思っています(放送現場からまだ問い合わせはありませんが)。 「ハンりゅう」は、湯桶読みの変な形というか、部分的に中国語または韓国語の読みの「ハン」を取り入れたものだと思います。』 ということでした。さすが!塩田さん、ありがとうございました。私の推測・憶測も方向としては間違っていなかったようです。「ハンリュ」はリエゾンして「ハルリュ」ですか。微妙だなあ。そもそもカタカナで表記するのが、なかなか難しいんだよなあ・・・。 全然関係ないんだけど、釜山と姉妹都市である山口県下関市を舞台にした映画、『チルソクの夏』、見てみたいなあ。

2004/10/22

(追記2)

2005年2月2日の日経新聞に載っていて記事が目に留まりました。韓国の京畿道の知事が、ソウル近郊に、芸能文化に関する施設を集めた観光文化施設を2008年までに建設すると表明したという記事です。その施設の名前は、アメリカの「ハリウッド」に似た発音の、
「韓流(ハルリュ)ウッド」
と名付けるのだそうです。
「韓流」を「かんりゅう」と読んでしまっては、このダジャレのようなネーミングを紹介できません。「ハンリュウ」と読んでいれば何とか「ああ、そういうことね。」と言えるのではないでしょうかね。
ちなみに2月2日の読売新聞夕刊には、やはり、
「韓流WOOD」
という見出しで、同じ記事が出ていましたが、こちらの本文には、
「韓流(ハンリュ)WOOD」
とルビが振ってありました。「ハルリュ」か「ハンリュ」か。同じような音ですが微妙に違いますね。

2005/2/6

(追記3)

今日(2月11日)の日本テレビ「情報ツウ」で、最近中国の俳優さんもかなり男前で、日本進出をしてきたという話題を放送していて、そういったものを、
「華流(ホワリュウ)」

と呼ぶんだそうです。


2005/2/11

(追記4)

3月17日の読売新聞の政治風刺のヒトコマ漫画、小泉総理が、微笑みの貴公子・ヨン様のほっぺたをギューとつねっている向こうに、日本海(韓国から言えば「東海」?)上の「竹島」(韓国の言う「独島」)に『「竹島の日」条例』と書かれた横断幕が見えます。その向こうの半島では、なにやら紛争が起きているような感じ。そして漫画の下には、
「韓流が恨流にならぬよう もっとほほ笑んで・・・」
というコメントがあります。「かわにしよしと」という人が描いてらっしゃいます。
これは「韓流」と「恨流」の「韓」と「恨」が同じ発音でないと成り立ちません。そして「恨」は「ハン」と読みますから、それに合わすと「韓」も「ハン」と読ませていると思います。

2005/3/27

(追記5)

6月7日の読売新聞夕刊に、「阪流」と書いて「ハンリュー」と読む単語が出ていました。記事によると『韓国からの観光客増を狙い、大阪府は、府内の観光名所や名物を、韓国でPRするテレビCMを制作・現地で放映して「韓流」のお茶の間に「阪流」をアピールする』のだそうです。今年の秋から放映されるCMには、『道頓堀、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、四天王寺など観光名所のほか、たこ焼きやカニ料理など「食いだおれの街」の姿も伝える』そうで、締めくくりは字幕付きの日本語で「大阪でお待ちしてます」となっている』とのこと。果たして狙い通りうまくいきますかどうか・・・。

2005/6/14

(追記6)

りそな銀行の前を通った時に目に入ったポスターに、
「資産運用も韓流(はんりゅう)の時代です」
という文字がありました。ちゃんと「はんりゅう」と読み方が付いていました。「CAりそな韓流ファンド」というものだそうです。もうすっかり「韓流」という言葉は定着したようです。

2005/9/9

(追記7)

上に書いた「追記3」で、中国の俳優さんたちの出演しているドラマを指して、

「華流(ホワリュウ)」

と言うと書きましたが、今日(2006年4月13日)の産経新聞朝刊で紹介している台湾ドラマのことを、

「華流(ファーリュー)」

と記していました。漢字は同じ「華流」ですが、ルビ(読み方)が微妙に違います。Googleでいくつか検索してみました。(4月13日)

「ホワリュウ」=  13件

「ホワリュー」=   2件

「ファーリュー」=746件

「ファーリュウ」=214件

でした。「ファーリュー」が一番多かったです。
2006/4/13

(追記8)

2007年1月21日の日経新聞に、

「韓流映画いまや『寒流』」

というタイトルで、韓国映画の2006年の海外輸出額が、前の年(2005年)の3分の1に急減したことが、1月20日韓国映画振興委員会の調べで分ったという記事が載っていました。映画の輸出本数53か国208作品で前の年の202作品とあまり変わらないのですが、1本あたりの輸出価格が前年の37万6000ドルから11万7000ドルに急落したそうです。日本での興業失敗の原因については、(1)韓流スターに依存したチケット売り上げへの期待(2)両国の著作権への認識や取引慣行の違いから生まれる対立(3)日本市場での長期的な戦略の欠如などを指摘していると、ソウルの峯岸 博記者が伝えています。せっかく韓国との間で民間交流が広がったのですから、安定成長につなげたいところですがねえ。
2007/1/24
 
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