ヘッダー Space『チーム・バチスタの栄光 』
(海堂尊、宝島社:              
2006、2、4第1刷・2006、3、16第3刷)
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マンガの『医龍』が思い浮かんだ。
なかなかおもしろく一気に読ませる。医療モノは、わりと好きだ。ドラマでは『ER〜救急救命室』『白い巨塔』、マンガでは『Drコトー診療所』『ブラック・ジャック』『ブラック・ジャックによろしく』『医龍』などなど。この『チーム・バチスタの栄光』も映画化されたそうだが、まだ見ていない。「このミス(このミステリーがすごい!)大賞」受賞作と本屋で見てすぐに買ったが、その時点で3刷り。なかなか集中して小説を読めないまま、“積んどく”になって本の山の下に埋もれていた。先日、その山から偶然発見・救出されたので、今が読むタイミング!と、週末土曜日に一気に読んだ。読む前は、もっと手術場面がいっぱい出てくるのかなと思っていたら、主人公によるチーム・バチスタのメンバーへの聞き取り場面が前半の大部分だったので、「あれっ?」と思った。後半、コロンボみたいに急に第2の主人公みたいな、とんでもないキャラが登場してから、物語が生き生きと躍動する。そこからは一気呵成のミステリー、お楽しみあれ!
実は妻は、夏休みにニュージーランドに行ったときの飛行機の中で、この映画を見たらしい。私は飛行機の中でも本を読んでいたので知らなかった。
で、私は読み終わったあとに「妻も読むかなあ」と思って食卓の上にこの本を置いておいたが、いつまで経ってもそのままだったので、「読まないの?」と聞くと「読まない」と。「なぜ?」と聞くと、
「わたし、ほんとの話じゃないと興味ないの。あれ、作り物の話でしょ。」
「え!!だ、だって、そんなこと言ったら、小説も映画も全部、作り物になるけど…」
「だから興味ないねん」
「…」。
皆さん、世の中には…もとい、家の中には、いろんな人がいるもんですねー。

★★★★

(2008、10、4読了)
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