ヘッダー Space『察知力』
(中村俊輔、幻冬舎新書:2008、5、30)
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今年の読書日記002で読んだ『病とフットボール〜エコノミークラス症候群との闘い』(角川SSC新書:2007、12、30)もサッカー選手の高原直泰が書いたが、今度も同じくプロサッカー選手・中村俊輔の本。現役のスポーツ選手が「新書」を書くのが、もしかして、ブーム?
斎藤 孝から急速にひろがった「○○力」のバリエーション的なタイトル「察知力」は、俊輔の本でなければ買わなかったが、俊輔の本だというので、読んでみたくなった。
天才的なフットボーラーだが体格的には(フィジカル)は決してそれほど恵まれているとは言えない中村俊輔。彼は中学の時に挫折を味わっている。これが彼にとって大きなスプリングボードになったようだ。
また、2002年の日韓W杯の直前のAマッチにはすべて先発で出場したにも関わらず、W杯のメンバーから外されてしまった。そういった大きな挫折もあったが、それをバネとする力が彼にはある。 スコットランドのリーグで優勝して、MVPにも選ばれるという栄誉を受けた時にも、そういった「谷」を経験している彼は、決して浮かれることはなかったという。そういうメンタル面の強さが、実は俊輔の一番の魅力なのかもしれない。

★★★

(2008、6、16読了)
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