ヘッダー Space『テレビ救急箱』
(小田嶋隆、中公新書ラクレ:
2008、4、10)
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かなりの辛口テレビ批評。痛快。だと思う。ところどころ品がないところもあるが、全体としては、このぐらいの辛口で批評してくれないと評論家とは言えないと思うし、テレビ制作の当事者として読んでいて(グサッと来るところもあるが)かなり面白い読み物だと思う。似顔絵イラストも、著者が書いている。これがなかなか上手い。
「飯島 愛の引退興行」で、テレビ局では「降板」を「卒業」と呼ぶことが詳しく書かれている。また「『キャスター』というブランド臭」では、東大卒の元NHK女性アナウンサーの「さりげないひとこと」が「上から目線」であり鼻持ちならないこと、「アナウンサーは北朝鮮に敵わない」では、日本のアナウンサーは『アナウンス技術を落とした「個性派」が売りの「放送貴族」』と揶揄している。確かにそうかもしれないが、全員が全員、北朝鮮のアナウンサーみたいになったら、これはこれで大変困るのではないか、という気もした。


★★★★

(2008、4、20読了)

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