ヘッダー Space『ゲゲゲの女房〜人生は・・・
終わりよければすべてよし!!』
(武良布枝、実業之日本社:
2008、3、11)
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『ゲゲゲの鬼太郎』の作者水木しげるの奥さん・武良布枝さんが、夫婦の半生を綴った初のエッセイ。と帯に書いてあったが、まさにその通り。水木85歳、布枝さん75歳。高齢の夫婦だ。この時代の人たちはまさに「夫唱婦随」、今の私たち以下の世代では考えられないような女性としての生き方をしてきたんだなあと改めて感じた。見合い結婚から1週間以内に結婚してしまったのですよ、この人たちは。それから何十年って連れ添ってきてるんだから・・・。
「ゲゲゲの鬼太郎」は、もとは「墓場の鬼太郎」というタイトルで描かれたが、アニメ化にあたり、「『墓場の・・・』では、ちょっと・・・」とスポンサーが敬遠したために「ゲゲゲの」としたそうだ。
「ゲゲゲ」は水木しげるが小さい時に「シゲル」と言えずに「ゲゲル」と言っていたこととも関係があるようです。
それにしてもこの本、なんだか重い。250ページ余りあるが、それにしても重い。表紙が重いのかと思ったら、どうも中の紙が重いようだ。同じ厚みのほかの本より格段に重い。なんでだろう?妖怪が入っているからか?
たまたま先週、鳥取に旅行したので、この本を持っていった。残念ながら、水木のふるさと・境港までは行かなかったが。境港って結構、鳥取市からでも遠いのである。
あ、この本だが、
「実業之日本社 創業111周年記念企画」
なのだそうだ。「111年」って、キリがいいのか中途半端なのか、もう一つよくわからないのだが。布枝夫人が口にした、
「人生は終わりよければすべてよし」
という言葉を聞いた編集者が、
「その思いを本に綴ってみませんか」
と口説いたそうだ。その言葉は本のサブタイトルになっている。


★★★★

(2008、4、1読了)

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