ヘッダー Space『問題は、躁なんです〜
正常と異常のあいだ』
(春日武彦、光文社新書:2008、2、10)
トップページ
過去掲載分
ヘッダー

Space

タイトルがダジャレ系だが、実は真面目な本。最近、社会的に問題となっている「うつ」に比べると「躁」状態は、「まだ扱いやすい」と見られがちであるが、実は、
「底が抜けた鬱状態」
が「躁」なのだそうである。あ、ダジャレ入っちゃったハハハ・・・とハイな状態になっていると、私も危ないかもしれない。これまでの人生の中でも、確かに妙にハイなヤツがいたが、あれがもしかしたら躁だったのかも・・・と心当たりがないでもない。
有名なのは作家の北杜夫であるが、娘の「窓際OL」こと斎藤由香の本を読んでいると、おもしろいようで家族は悲惨だなと、改めて思う。天才とそういう状態は「紙一重」なのである。そう考えると「人間の精神」って一体何なんだろうか、「脳」とは・・という思いにもとらわれる。誰しも多少の躁状態や鬱状態が、人生において訪れているのではないだろうか。その波があまりにも大きすぎると、生きづらい。そういうことなのか・・・・。


★★★★

(2008、3、30読了)

Space

Copyright (C) YOMIURI TELECASTING CORPORATION. All rights reserved