ヘッダー Space 『パイロットが空から学んだ危機管理術』
(坂井優基、インデックス・
コミュニケーションズ:2006、5、15)
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出張の帰りにふらりと寄った伊丹空港の中の本屋さん。そこに積まれていたのがこの本。やはり場所が場所だけに、パイロットや飛行機関係の本が多い本屋だった。こういうのは好ましいですよね。普段、普通の本屋さんではなかなか目にすることが出来ない本が、メインの所に「デーン!」と積まれているのだから。
パイロットといえば何百人という人の命を預かる仕事。それだけに「安全」に対する意識、知識は、人一倍持っているものだと思う。そのパイロットが教えてくれる「危機管理術」、これは大変興味深い。
読み出すと、最初と最後のところはフィクションなっていて、真ん中がノンフィクションという、なかなか凝った構成。最初から「危機管理術」が書いてあるのかと思った私は面食らったが、慣れればおもしろかった。この本から学んだ言葉・精神をいくつか。
「『だろう』で行動してはいけない」
「都合の良い解釈をしてはいけない」
「将来やらなければいけないことは、可能なら即やってしまおう」
「生き残れるかどうかは事前の準備が決める」
内容は、「なんだ、普段自分もちゃんと行っていることだ」と思うことが多かったが、そこはそこ、命を賭けた(預かった)仕事の人の言葉は、重い・・・と思った。


★★★★

(2008、2、5読了)

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