ヘッダー Space『子どもをナメるな〜
賢い消費者をつくる教育』
(中島隆信、ちくま新書:2007、12、10)
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著者の「消費者教育」「経済教育」を小学校の段階から取り入れるべきだという論は、全面的には賛成しかねる。確かにある一面だけを取り上げれば、われわれ生産者と消費者の両方の側面を持っているし、その側面しかないと言えるかもしれないが、それはあくまで「そういった切り口」を取った場合のみ。人間、それ以外の切り口もいっぱいある。だからすべてをその切り口で進めていくのには疑問。「モラルより損得で」という主張は、受け入れがたい。
しかし、部分的には賛成できるものもあった。これまでの教育には「消費者教育」「経済観念(概念)」というものが欠落しているという論には賛成なので、部分的に取り入れることは可能ではないか。


★★★★

(2007、12、20読了)

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