ヘッダー Space『解説・戦後記念切手V  沖縄・高松塚の時代〜切手ブームの落日1972−1979』
(内藤陽介、日本郵趣出版
:2007、3、25)
トップページ
過去掲載分
ヘッダー

Space

ようやく読み終えました!
著者の内藤さんが、本が3月に出てすぐに贈ってくれました。ありがとうございます。一度、お会いしたいなあと思っています。
334ページもある本だし、切手に興味がない人には読み通すのが難しいかも。しかし、まさに内藤さんの思想である「切手はメディアだ」ということが伝わってくるし、切手を通して時代が見える。ただ、これまでの時代に比べると、切手のメディアとしての力が落ちてきた時代であるだけに、そのあたり、伝わるものが弱いかも。私も同時代を生きてきて、切手から興味が離れていった時期でもある。だから、この本に出てくる切手すべてを覚えているわけでもないし、「あれ?こんな切手あったかな?」というのも多くなってきている。
そんな中で忘れられない切手は、表紙のカラー写真にもなっている「高松塚古墳の壁画の記念切手」(1972年)だ。高松塚といえば、発見から35年の現在、壁画の劣化がしばしば報道され、石室も解体された(2007年8月21日終了)が、あの発見当時の興奮を覚えている人といない人では、そのニュースの受け止め方も違ってくるのではないかな、と思っている。
ところでこの記念切手、「寄付金付き」なのだが、その発行にあたっては、「地元選出の国会議員が郵政省の事務局に猛烈な圧力をかけ」たと書かれている。寄付金で保存のための費用を捻出しようとしたというわけ。奈良選出の地元議員で、当時、力を持っていた人って・・・もしかしたら、O元代議士かなあ?名前は書かれていないけど。それにしてもよく調べて書いている。その取材力、行動力、気力、切手に対する思い入れ、博識ぶりには、本当に頭が下がります。


★★★★

(2007、10、5 読了)

Space

Copyright (C) YOMIURI TELECASTING CORPORATION. All rights reserved