ヘッダー Space『昭和を騒がせた漢字たち
〜当用漢字の事件簿』
(円満字二郎、吉川弘文館
:2007、10、1)
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サブ・タイトルが石山茂利夫さんの本のような漢字が・・・いや、感じが・・・表紙のイラストは、建設途中の真っ赤な東京タワーが青空にすっくと立ち上がっている・・・と言えば「三丁目の夕日?」と素直に思ってしまった。カラーで色合いがとってもきれいではあるが。まさにその時代のことも書かれているので、内容と齟齬はないのですけどね。
著者の円満字さんは、大修館書店の漢和辞典の編集者。その名前はペンネームのように思えるが、本名だそうだ。一度去年の夏にお会いしたことがある。そのご縁で、今回も本を贈ってくださった。ありがとうございます。
この本の中で、いったん「郵政省」になった役所の名前を、戦前の「逓信省」に戻そうという動きがあったこと、それに対して日本新聞協会が、当用漢字の中に「逓」の字がないことを理由に反対したことが記されていて、興味深かった。漢字一文字と言えども、おろそかにできないなと思った。今、実は「新常用漢字」の制定に向けて常用漢字の見直しが始まっている。新聞協会にも文部科学省の方から、漢字使用の実態などについての意見を求めてきているまさに最中である。60年ほど昔にも、いろいろな戦いがあったのだなと。歴史は繰り返す、か。


★★★★

(2007、9、30 読了)

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