ヘッダー Space『毎日が日曜日』
(城山三郎、新潮文庫:
1979、11、25初版発行・
2002、5、5第44刷改版・
2007、4、10第49刷)
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城山三郎さんが亡くなった。今年の3月のこと。小泉内閣にもご意見番的に厳しい意見を呈していたのを覚えている。
城山さんの作品、実はそんなに読んでいない。中学3年の時に、広田弘毅を主人公とした『落日燃ゆ』を読んだきりじゃないかな。ほかには『鼠』『粗にして野だが卑ではない』など、何冊かは購入してはいたのだが、読んでいなかった。
流行語にもなったこの『毎日が日曜日』も読んでいなかったが、これはキーワードになると思って読んだ。650ページもある文庫、重くて長くて・・・だが、さすが新聞小説だっただけに、物語はスラスラと入ってきて読みやすかった。
後半に思わぬ展開が出てくるが、物語全体としては、高度経済成長化で「エコニミックアニマル」と言われようが働きづめに働いてきたサラリーマン(この本では商社マン)が、ここにきて人生のあり方について悩むというもの。主人公と当時の城山さんは同い年。城山さん自身も、何か悩むところがあったのではないか、その悩みを解決しようと模索している作品のようにも感じられた。
団塊の世代が定年を迎えようとしている昨今、今一度読み直してみてもいいかもしれない。

★★★★

(2007、4、28読了)

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