ytv -読売テレビ-「道浦俊彦の読書日記」

	『森の生活（上）ウォールデン』（Ｈ・Ｄソロー、岩波文庫：２００６、１２、１５・第１９刷）

「事実は小説より奇なり」という言葉はこの本にも出てくると聞いて読み出したのだが・・・「上巻」には出てきませんでした。
そういう目的がなければ、おそらく手には取らなかっただろうなと思う一冊ですが、１８５４年に出版されて岩波文庫には新訳で１９９５年に入ってから、私が手にした２００６年に出たこの本まで、なんと１９刷です。ロングセラーです。
ヘンリー・ディビッド・ソローが書いた本書は、マサチューセッツ州コンコードにあるウォールデン湖畔に自ら小屋を立て、「自然の生活」をするソローから見た文明批判の書・・・かなあ。「湖とその周辺の写真多数」を収めてはいるものの、白黒だし、それが情報になるかというと疑問。挿し絵代わりかなあ。

（２００７、３、１７読了）