清宮という男は相当の自信家で、確かにでかい口叩くだけあってそれをやっちゃうんだよなあ、そして憎めないんだよなあ、企業家でもあるよね。
私が持っている（読んだことがある）早稲田ラグビーに関する本は、大西鉄之祐、木本健治、日比野弘そして清宮克幸という歴代監督の手による４冊が既にあった。それらの「早稲田ラグビー本」とこの本はちょっと違う。なぜなら、早稲田だけの視点で書かれているものではなく、関東学院大学の春口廣監督という、ここ１０年来の好敵手との対談という形で、最近の大学ラグビーの流れ、歴史が記されているからだ。
途中、ちょっと、仲間内だけの馴れ合い話のようになって中だるみの部分もあるが、全体としては、ラグビーファンでなくても、何がしかためになる対談である。
今年度、早稲田は関東学院に負けた。そして早稲田を「卒業」した清宮はトップリーグでサントリーを２位にした。やっぱり清宮監督はすごい、と思った。春口監督が、自分よりふた回り近くも年下のこの男のことを「大西鉄之祐以来のカリスマ性を持つ男」と呼ぶのも頷ける気がしてきた。 |
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