このふざけたペンネーム、「ブルボン小林」って一体誰や？と思ってパラパラ見ると、おお、芥川賞作家の「長嶋有」がこんなペンネームで書いてるのか！と興味を持って買ってしまった。コラムニストの時は「ブルボン小林」の名前で書いてるみたい。と言っても長島有、名前は知っているが作品は読んだことがない。「長嶋有」より「ブルボン小林」を先に読んでしまったよ。それにしても「ブルボン」と言うと、ブルボン製菓(だっけか？)の「ブルボン　ル・マンド」というお菓子を思い出してしまう。
この本は『活字倶楽部』という雑誌で連載されていたコラムのようだ。文体はウェブサイト上に書くコラムのように、かなり軽め。その分読みやすい。雑誌感覚で読める。「部屋とYシャツと私」の解説が、一番納得がいった。
また、「(自己愛が肥大化しがちな)ネット日記」という記述があったが、これには「やっぱり！」と思った。そもそも自己愛が強い人がネット日記をつけ続けるとどうなるか？「ネット中毒」、いやいや「自己愛の自家中毒」になって、「巨大自己愛の怪物」になってしまうのでは？・・・などと書きつつ「読書日記」をつけている私・・・。