ヘッダー Space『八月十五日の神話』
(佐藤卓己、ちくま新書:2005、7、10)
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佐藤さんと言えば、なぜ8月15日が終戦記念日として日本人の記憶に刻まれたかについてなど、メディアに関する書物をたくさん書いてらっしゃる。ほぼ同世代(1歳年上)だ。
冒頭、終戦の詔勅、あの有名な「堪え難きを堪え 忍び難機を忍び」の全文が、小さな文字で記されています。そして8月15日正午のこの「玉音放送」の原文が、なんと「815文字で書かれている」という偶然?の出来事を記している。文字数を数えたのは海軍大臣・米内光正大将。8月15日と815文字はどう繋がるのか?ミステリーのような書き出しについつい引き込まれてしまう・・・と言いながら、実は私はこの本、第3章の「玉音放送の古層」の「玉音放送と『全国戦没者追悼式』」から読み出したのでした。なかなかに、興味深い本ですね。ちょっと難しいけど。


★★★★

(2006、9、6読了)

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