ヘッダー Space『略語天国』
(藤井青銅、小学館:2006、8、20)
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著者は放送作家、エッセイスト。いろんな本を書いてるみたい。イラストは、花くまゆうさく氏。週刊現代かポストかプレイボーイかダ・カーポか忘れたけど、たしか、脱力感を催す(?)ちょっとシュールっぽいマンガを描いていた人だな、このタッチは。
そんなイラストとは別に、かなりしつこく精力的に略語を収集・分類していますよ、この本は。
力(リキ)入っています!
日本テレビ系の長寿ニュース番組「きょうの出来事」は、局の内部では「きょうでき」と略されているんだけど、それも載っていました。ま、その番組も、今月で終わるんだけどね。
ただ、189ページに、
『「〜コン」という響きが日本人に及ぼす強力な略語作用について、この本はわが国で初めてスポットライトを当てたといえよう(自画自賛)。』
と書いてあるが、それはどうかな。もう10年以上前に(20年近く前では?)、鈴木孝夫先生が「コン」の略語について書いてますよ。(岩波新書『日本語と外国語』)あの本を読んでいないのは、いくらなんでも勉強不足では?(2004年5月号の『文藝春秋』で作家の丸谷才一氏も同じようなことを書いているそうですよ。)お読みになってはいかが?


★★★★

(2006、9、2読了)

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