ヘッダー Space『左利きは天才? 
〜利き手をめぐる脳と進化の謎』
(ディヴィッド・ウォルマン、梶山あゆみ訳、
日本経済新聞社:2006、7、24)
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タイトルが素晴らしい。右利きの私でも、つい買ってしまう。文章は、結構くだけていて翻訳が上手なんだなと感じた、最初は。でも途中からなんだかよくわからなくなってきて・・・飛ばし読みしてしまいました。
左利きかどうかは遺伝的なのか、後天的なのか?うーん、なんだか分ったようは分らないような。著者自信が左利き、というところが、そのナゾを追求していくという意味では「ルーツ探し」のようで、興味深くはある。著者は日本にも何年か滞在したことがあって日本通でもあり、日本の研究者を訪ねるシーンもある。
実は私もテニスのときには両手を使う。右手のバックハンドがキライなのだ。窮屈だから。左手を使うと開放されたような気がする。
以前、「ニューススクランブル」の取材で「利き耳」の調査をした時に、ついでに自動改札に切符や定期券をどちらの手で入れるかを、阪急・梅田駅で1時間ほどかけて1000人分、観察したことがある。そのときは、11〜12%ほどの人が、左手で切符自動改札に入れていた。ご存知だと思うが、自動改札の投入口はすべて「右側」に付いているから、左手ではとても入れにくいのだ。それにもかかわらず左手で入れるということは「左利き」だな、と私は思ったのですがね。こんな観察は、時間とヒマさえあれば、誰でも出来ますよ。一度やってみてはいかが?


★★★

(2006、9、2読了)

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