ヘッダー Space『狂気と犯罪〜なぜ日本は
世界一の精神病国家になったのか』
(芹沢一也、講談社+α新書:
2005、1、20)
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夏休みの旅行に持って行った6冊のうちの1冊。休み中に読むような本なのかどうか。ま、いいか。
大教大附属池田小学校の事件の宅間以降、精神病院通院歴と犯罪の刑罰の関係について気になっている。「加害者更生」の観点からすれば当然、人権を守るためにも、精神病患者は刑罰の対象としないで治療して更生させるのであろうが、被害者から見れば、「加害者の更生なんて関係ない、奪われた命を返してくれ!それができないなら、加害者に法の裁きを!」と望むのもまた、当然であろう。しかも本当に加害者を更生させるような体制が取れているのかと言うと、はなはだ疑問。ようやくそういう方向に法律も動き出したが、まだその緒についたばかりである。
とっても難しい問題ではあるが、精神病患者の全てが危険ではない、ごく一部であるという事実(健常者の方がよっぽど危ない?)は、頭では理解できても、感覚では、なかなかしっくり来ないと思っている人が多いことも、また、事実なのであろう。

★★★★
(2006、7、25読了)
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