ヘッダー Space『冠婚葬祭のひみつ』
(斎藤美奈子、岩波新書:2006、5、12)
トップページ
過去掲載分
ヘッダー

Space
タイトルがまるで入門書のようなので、見逃してしまうところでした。なんだ、斎藤美奈子さんの本ではないか。これはおもしろいに違いない!と思って買いました。そうそう、これは岩波新書の「赤本」のナンバー1004。1000から表紙の装丁が変わったんですよね。手ざわりが変わりました。ちょっと艶消しのような感じで。
読んでみるとやっぱりおもしろい!伊丹十三の「お葬式」のような感じでもあり、感じでもなし・・・。冠婚葬祭の儀式は、明治以降、皇室のマネをして民間で広まったとか、結婚の現状として仲人が急速に消滅したとか、葬儀の「はやり廃り」とか。
急速に少子高齢化が進んでいる現状から、当然、冠婚葬祭を取り巻く“常識”も崩れていって、新しい形態の冠婚葬祭が生まれてきているのである。特に「冠婚」よりも「葬祭」は、「成長企業」という指摘には、当たり前のことながら改めて「なるほど!」と思った。

★★★★
(2006、5、27読了)
Space

Copyright (C) YOMIURI TELECASTING CORPORATION. All rights reserved