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『東京奇譚集』
(村上春樹、新潮社:2005、9、18)
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「奇譚」と聞くと、永井荷風の『墨東奇譚』を思い出す(けど、読んでいないが)が、この「奇譚」は、多くの作品が海外でも翻訳されていて、ノーベル文学賞にもノミネートされるかも・・・とスポーツ新聞にも載るほどの村上春樹の作品。去年秋に出て、ちょっとしてから購入して「寝かせて」おいた本。そろそろ読んでもいいかな、と。
短編集なので、読みやすい。「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「日々移動する腎臓の形をした石」「品川猿」という5編の短編は、村上春樹の多用な魅力を伝えている。私は「偶然の旅人」と「ハナレイ・ベイ」が良かったな。 「日々・・・」と「品川猿」は村上春樹らしい小説、かな。

★★★★
(2006、3、29読了)
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