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『一生懸命って素敵なこと』
(林 文子、草思社:2006、1、20)
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妻が日帰り長崎出張に行く際に伊丹空港で買って、帰りの飛行機までには読んでしまった、というので、借りて私も読むことにした。翌日の東京日帰り出張に持って行ったが、他の本を読んでしまったので、東京〜大阪1100キロを1ページも読まずに持って帰ってきてしまった一冊。無駄に重かった・・・。
それはさておき、読み出すと、平易な語り口で、字が大きく余白が多いので、たしかにあっという間に読めてしまう。204ページを2時間かかるか、かからないかというところ。1行43字で1ページ16行だから、1ページ43×16=688字。それが204ページだから、およそ14万字。そんなに文字があるとは思えないのは、カタカナと平仮名が多く、漢字が少ないためか?なんだかページが、白い。
さて内容ですが、著者は外車販売会社の社長から、ダイエー再建の切り札としてCEOとして送り込まれた59歳の女性。ダイエーに関する話は17ページから46ページまでの30ページ分で、残りはほとんど、クルマの営業ウーマンとしての話。特に後半はおもしろい。営業所長や社長になってからの話もおもしろいが、顧客をつかむために(というより顧客と親しい関係を作るために)どういった努力をしたかを、サラッと簡単に書いてあるが、「普通の人はわかっていても、なかなかできないよな・・・」という種類の努力の方法。
結局、企業も営業も「人」が大切。お客も大切だけど、会社を型作っている社員も大切ということを経営者は考えないといけない。お客様も社員も楽しく気持ちよく仕事できるような環境作りが経営者には求められている、と。経営者でなくてもマネージャーも同じこと。そういった部分は参考になった。いくつになっても、人間形成の発展途上人さ、と。

★★★
(2006、3、17読了)
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