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『他人を見下す若者たち』
(速水敏彦、講談社現代新書:
2006、2、20)
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私はもう「若者」ではないが、正直な話、時々この本のタイトルのように「他人を見下して」しまうことが、ある。ゴメンナサイ。先に謝っておく。
タイトルを言い換えると、帯にあるように『「自分以外はバカ」の時代』ということになる。帯に記されたマンガ、「THE3名様」(石原まこちん、小学館『ビッグコミックスピリッツ』連載中)はいつも読んでいるので、そのマンガを見ただけで、この本を買おう!と思ってしまった。このマンガは、感情とやる気が変化している今の若者の状況を、リアルに描いているということか。あれ?マンガの感想になっちゃった。
著者は、「仮想的有能感」をX軸に、「自尊感情」をY軸にとって、4つに分けられた領域を「全能型」「仮想型」「自尊型」「萎縮型」に分類して話を進める。一番問題が大きいのは「仮想型」で、若者に多い。力も実績も無いのに、自分はエライ、できる!と思っている人。そして次に問題なのは「全能型」で、これは意外にも年配者に多いと言う。気をつけなければ・・・。「萎縮型」は、あまり周りに迷惑はかけない。そして一番妥当なのは「自尊型」なのだそうだ。くわしくは本書を読んでください。

★★★
(2006、3、20読了)
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