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『神はサイコロを振らない』
(大石英司、中公文庫:2005、12、20初版:2006、1、30第2刷)
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タイトルはアインシュタインの言葉だそうだが、言葉の意味は「自然が起こす現象は、偶然ではなく、すべて必然だ」ということかな?
日本テレビ系・・・つまり読売テレビでも1月から始まった連続ドラマの原作。ドラマがおもしろそうだったから原作を読んでみたら、ドラマでは主人公は女性だけど原作は男性だったり、そういった細かいところが、随分テレビと小説では変わっていますが、話の大筋では同じ。
10年前に異次元空間に紛れ込んで行方不明になった飛行機が、10年後に現れたものの、また数日後には消えてしまうという話。そんな超自然現象の中に放り込まれた人たちと、(その人たちの)家族や親しい人間の心の移り変わりなどを描いたもの。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、原作の中の登場人物より、ドラマの役に当てはめられた役者さんたちの方が、魅力的な感じがします。
でもドラマで一つだけ、気になることが。コメディアン(コメディエンヌ)志望だった女の子二人がやる10年前のギャグ。「だっちゅーの」って言ってるのに、ポーズは「キャイーン」だというのが、なんだかズレた感じで気持ち悪いです。
それとこのドラマで山本太郎と武田真治が共演してるけど、同じく1月から始まったNHKの井上 靖・原作のドラマ『氷壁』でも共演している。二人でセットで売っているのか?
また、ドラマで主人公のグランド・ホステス役の小林聡美と、遺族会会長役の尾美としのりは、20数年前にデビューしたときに大林宣彦監督の広島・尾道を舞台とした名作『転校生』で共演したコンビ。このドラマで、最後に入れ替わったりはしないのか?原作にはそんなことはなかったが、やってやって!

★★★
(2006、2、7読了)
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