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『超バカの壁』
(養老孟司、新潮選書:2006、1、20)
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養老先生の語りおろし、『バカの壁』『死の壁』に続く第3弾。これでおしまい。らしい。
「とってもバカな人」の壁・・・ではないそうだ。
第1章「若者の問題」では、最近問題視されているフリーターやニートの問題を取り上げ「そんなこと言うなら、私もフリーターだった」
「昔の方が悪い若者がいた」
と、現代の若者が急激に凶悪化しているというのは、実は間違いではないかと語りかける。また、「オンリーワン」をほめやかす風潮にも一石を投じている。
靖国問題も、国立の宗教施設を靖国以外に作っても、それ自体が新たな「神道」ととらえられる恐れがあり、解決にはならない、と。「無宗教」という名の「宗教」・・・あ、そうか「無印良品」という名のブランドのようなものですか。違うか。
人とちょっと違う視点からいろんなことを見つめている養老先生だから見えてくることもあるということですね。
でも、この本に書かれていることは、これまでに読んだ養老先生の本に、大体書いてあったような気がしますね。

★★
(2006、2、5読了)
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