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『ゲノム敗北〜知財立国日本が危ない!』
(岸 宣仁、ダイヤモンド社:2004、9、16)
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1年以上前に購入したのだが、400ページ近い大部なので怖気づいて読んでいなかった。こういうのは覚悟を決めて一気に「えいっ!」と読んでしまわないと。
「ゲノム」については「平成ことば事情」で「ヒトゲノム」を取り上げて以来、文系の私なりに興味を持っていたのだが、そのヒトゲノムが完全解読されたと発表された2003年4月14日の段階で、この国際プロジェクトへの各国の貢献度も発表されていて、それによると、
「アメリカ=59%、イギリス=31%、日本=6%、フランス3%、ドイツ=1%、中国=1%」
だったとのこと。実はアメリカよりも先に、遺伝子を解読する(シーケンス)スピードを劇的に早くする方法を、日本のある人物が考案したのだが、特許を取らなかったために(申請したのに、取り下げた!?)アメリカに先を越され、貢献度でたったの6%に留まって、本書のタイトルである「ゲノム敗北」に至ったとのこと。「敗戦国・日本」に再度、挑戦のチャンスはあるのか?実はあるようなのだ。DNAの解読というのは、ある意味、平面的・2次元的であり、このDNAによって構成されている3次元的なたんぱく質構造の分析においては、まだ決着はついておらず、日本はアメリカに2年先行しているという。(2004年現在)その後どうなっているのかな。
我々があまり知らない世界で、大きな戦いが国際間で行なわれていたんですね。知らなかった。それにしても特許というか著作権と言うか、「知財ビジネス」の重要性はよくわかりました。勉強になりました。

★★★
(2006、1、23読了)
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