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『ほめるな』
(伊藤 進、講談社新書:2005、3、20)
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なかなか刺激的でシンプルなタイトルである。それに惹かれて買った。(私がタイトルをつけるのなら最後に「!」をつけて「ほめるな!」にするところだが。)
内容は「今の教育で、ほめなくていいところまで全てほめてしまうのは間違いだ」と。しかし「本当にほめるべき時には、当然、ほめなくてはならないのは言うまでもない」と言っています。
そうだよね。やたら「感動」を押し売りしたり、求めたりすると感情が薄まってしまうのと同じように、何をやってもほめられていたら、それに慣れてしまって、何も感じなくなるかもしれないね。著者が言うように、人の目や評価ばかりを気にする子になってしまうかもしれない。著者は1945年生まれで、北海道大学の教授。専門はコミュニケーション心理学だそうです。現在の若者は「ほめる教育の犠牲者だ」とまで、著者は言っています。そうなのか。
ちなみに、今『「叱らないで」おかあさん』という本、読みかけています。「ほめるな」「叱るな」どうすればええっちゅうねん!!

★★★
2005、10、18読了
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