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『 親指と霊柩車〜まじないの民俗〜 』
( 常光徹、歴博ブックレット14:
2000、9、28)
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夏休みに、北海道・白老のポロトコタンに行ったのだが、そこのアイヌ博物館で見つけて買ったブックレット。ほかに土産物は買わなかった。子どもに「お父さん、また本買ったの!」と、とがめられた。(ちなみにその時に『アイヌ差別問題読本』も買った。)まじないの民俗って興味深いですよね。
私は関西出身なので、この本に出てくる「エンガチョ」という言葉は、大学で東京に行くまで知らなかった。関西(大阪府堺市)では「ベベンジョカンジョ、カギシメタ」だった。前に読んだ網野善彦さんの本にも「エンガチョ」関連の話が出てきた。「ベベンジョ〜」は、本来は「ビビンチョ(ショ)」らしい。牧村史陽『大阪ことば事典』(講談社学術文庫)の「ビビンチョ」の項を読んでみてください。
そのほか、「同時に何かした際に言う」という(私は知らなかったが)「ハッピーアイスクリーム」、そして霊柩車を見かけたら親指を隠す、といった「まじないごと」について研究した本です。コンパクトで読みやすいです。

★★★
2005、8、21読了
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