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『 教育と国家 』
( 高橋哲哉、講談社現代新書:2004、10、20初刷・2005、6、9第5刷)
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著者は『靖国問題』を書いた哲学者。『靖国問題』の本は、8月に入ってから読みかけて、8月15日までに読むぞ!と思ったけど、挫折。まだそのままほったらかしである・・・。
去年の10月に出版されて、8か月で5刷ということはこの本も売れているんだね。タイトルが、ごく普通だけど、だからこそ買ってしまうというか。私が買いそびれていた理由の一つは、やっぱりブックカバーのデザインが新しくなった講談社現代新書だから。書店の棚は、旧カバーと新カバーが半々ぐらいになってきたかな。
で、この本ですが。最初は勢い込んで読み始めたのですが、途中で意欲が鈍って、最後は飛ばし読み。
この本では現在の「教育基本法・改正論」は筋が違うと主張、教育基本法は改正すべきだが、今の論議はレベルが違うと言っています。同時に平行して読んだ、『戦後教育で失われたもの』(森口朗)の方が文章がわかりやすかったですが、こちらは改正すべきだと主張しています。両方の立場を読んで見て、そして教育基本法を改めて読んでみて、私は、「変える必要があるのかな?」と疑問に思いました。結局、現場の理念、現場の教師のやる気とやり方ではないのかな。法の精神は大切だけど、法を変えただけで全てが進むとは思えません。その点は日の丸・君が代の場合とは、ちょっと違う気がするな。

★★
2005、10、6読了
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