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『オペラ作家による
ゆかいでヘンなオペラ入門』
(青島広志、講談社+α新書:
2005、6、20)

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青島先生というと、私の学生時代というから20年ほど前ですが、ほかの合唱団が演奏した「ギルガメシュ叙事詩」という衝撃的な曲の作曲者として記憶しています。
本文中にも出てくるように、「あなたさま」という二人称のへりくだりに、腰の低さを見るか慇懃さを見るか、人によって違うと思いますが、タイトルの「ゆかいでヘンなオペラ超入門」のうち、「ヘンな」の部分は、著者自身がカツラを被ってモーツァルトやベートーベンのような扮装をした表紙の写真を見るだけでも十分にわかると思う。(本書の奥付のひとつ前のページにも、著者が白黒写真で出てくるが、これはくどいと思う。表紙だけで十分。)
ま、このノリについて来られる人は読むといい。私はノリにはついて行けたのだが、肝心のオペラの紹介部分には、こちらの知識のなさが災いしてか、あまりついていけなかった。
美しいメロディの間奏曲が大好きな「カヴァレリア・ルスティカーナ」などは、内容はひどいものだというのは本書で初めて知った。知らない方がよかったかもしれない・・・。
さきほど「ノリにはついて行けた」と書いたが、こういうノリは最小限にした方が読みやすいような気がするなあ。

★★
2005、7、2読了
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