『批評の事情』
（永江朗、ちくま文庫：２００４、９、１０）
永江朗という人の本は、数冊読んだことがあったが、これまで読んだ本の中で、この本は鍖一番の労作・力作だと思う。現代の「評論家」44人を読み解いて行ったもの。その意味では、「現代評論家小事典」とでも言うべきものであろう。
何人か名前を並べると、宮台真司、宮崎哲弥、上野俊哉、小林よしのり、山田昌弘、田中康夫、大塚英志、鷲田清一、切通理作、椹木（さわらぎ）野衣、齋藤美奈子、福田和也などなど。
私が知っている人（本を読んだことがある）もいれば、知らない人もいる。批評家を知ることで、その批評対象である現代社会の一端を知ることができる、そんな一冊か。
２００５、５、８読了
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