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『「カネ」はなくとも子は育つ〜シンプル人生の教育設計』
(森永卓郎、中公新書ラクレ:
2004、12、10)
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森永卓郎さんの本は読んだことがなかったので、ためしに読んでみたが、特にどうと言うこともなかった。190ページある本だが、立ち読みで十分要旨は伝わる・・・なんて書いたら売れなくなってしまうので、困るだろうなあ。
要はこれからの日本の社会は「中流」がなくなって、「たった1%の超勝ち組」と「その他大勢の負け組み」になるのだから、特別な能力が期待されない自分の子供にカネをかけて教育を受けさせても、まず間違いなく、成功”しない”。ならば「カネ」を求める「成功」を目指すために「カネ」をかけるのは、まさに「カネ」をドブに捨てるようなもの。庶民はそんなことやめなさい、やめなさい、もっと分相応の生き方をした方が、ゆったり生きられて、よっぽど良いですよ、という風に読み取れたのだが、どうか。
でも、本当の意図はそのまったく逆で、「そんな時代だからこそ、隙き間を狙って必死にやれば勝てますよ」と言っているのかもしれない。さあ、どっち?それはご自分で本書を読んで、考えてみてください。

★★
2005、5、6読了
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