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『かがやく日本語の悪態』
(川崎洋、草思社:1997、5、26)
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随分前に購入していて、読みさしで置いてあった本。
で、今年の10月21日、腎不全で、川崎洋さんが亡くなった。74歳。
これは今年のうちに読んでおかなくては・・・と再び読み始めた。
たしかに「悪態」は日本語の中で輝いている言葉であり、年々その種類が少なくなってきていると思う。落語、遊里、歌舞伎、映画、文学、方言、こどもの遊び言葉、キャンパス用語まで、分野ごとに分けて数々の「悪態」を紹介するとともに、解説を付けていく。労作だと思う。でもご本人はきっとこの本を作る時には、楽しくてしょうがなかったんじゃないかな、と感じた。
また、キャンパス用語の項では、知人である京都の高校教師・高山勉先生のお名前が出てきてビックリした。
学校では教わらない大切な日本語の教科書である。川崎さん、逝くのはちょっと早すぎた。

★★★★
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