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『「伝統」とは何か』
(大塚英志、ちくま文庫:2004、10、10)
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「平成ことば事情1903」で「歴史と伝統」について書いた直後に、本屋さんでこの本を見つけた。タイトルの「伝統」に引かれてすぐ購入。
大変大雑把にこの本の内容をまとめると、
「伝統とは意外に新しいものであり、何かの意図の下に、正当化するために作られるものが伝統である」
というようなことのようだ。やっぱりね。「歴史」というのは第三者的ではあるが、「伝統」というのは、ある方向性を持った言葉であると考えられる。それをまた客観的にいくつかの「伝統」を比較する時にのみ、「伝統」は客観的に扱われるのではないか。つまり「伝統」って、その所属するグループの「自慢の道具」なんじゃないかな?

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