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『頭がいい人、悪い人の話し方』
(樋口裕一、PHP新書:2004、7、2)
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今年7月に出版されて私が買うのをためらっている間に、3か月で、な、なんと11刷のベストセラー!なんですけどあまり取り上げられていないような・・・。帯の文句は、
「”バカ”と呼ばれないための知的実用書」
『バカの壁』を買った人は買ったのではあるまいか。
この本は「あなたの周りのバカ上司」「こんな話し方では異性が離れていく」「絶対に人望が得られない話し方」「こんなバカならまだ許せる」と4章に分かれて、40の実例が出ています。これがねー、けっこう当てはまるんですよねえ・・・。わかっていても、そうすぐにやめられるものではないのですよ、これが。大体しゃべり方を変えても根本の性格・根性が変わらなければ、すぐに化けの皮がはがれてしまいそうな気がするんだけど。でもここに出てくるような言い方の最良の対処法やら、相手が傷つかない言い方を、いつもしている後輩がいるんだよなあ。よくそんなものを身につけられたなあ、と。
でも、この著者は翻訳家として活動する傍ら、小学生から社会人までを対象とした小論文指導に携わり、現在は通信添削による小論文専門熟も開いているというのですが、あとがきで「私は話し方のプロではない。」「生来、内向的で口下手。人前に出ると、気後れする。」と書いています。サラリーマン経験もないそんな人が書いた話し方の本、信用していいのだろうか?いやいや、「傍目八目で信用できる」のだろうか?それと同じようなことは、橋本治の『上司は思いつきでものを言う』でも思ったんですけど・・・。

★★★
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