ヘッダー Space
『大リーグと都市の物語』
(宇佐見陽、平凡社新書:2001、2、21)
トップページ
過去掲載分
ヘッダー

Space
2001年に出た本で、当然のことながらカタカナが多い本だったので、読みかけてそのままになっていたのを、日本のプロ野球もゴタゴタしてるし、参考のためにも「そろそろ読まなきゃ」と本棚から取り出して読んだ本。
大変勉強になるのだが、読んで次のページに行くともう前のページの内容を忘れてしまうような次第で・・・・カタカナ・横文字、弱いんです、私・・・。
そんな中で読み終わっても覚えていたエピソードは、サンフランシスコ・ジャイアンツの前のホームグラウンド「キャンドルスティックパーク」(1997年から、3COM・パークと改称)が、いかにひどい球場だったか、という記述。1983年にはナショナルリーグの選手たちから「リーグ最低の球場」に選出されたそうで(そんな投票があるのか!?)、「大リーグの野球の歴史の中での大失策」「この球場でフライを捕ることは、アスピリンをトイレに落として水を流した後、ピンセットで捕ろうとするようなもの」という酷評も出たそうな。また、契約書の中に「ジャイアンツにトレードしないこと」という項目を織り込んだ選手がいたことや、球場の改善策を聞かれて「ダイナマイトで爆破すること」と答えた選手もいるとか。なお、2000年からジャイアンツのホームグラウンドは、新球場の「パシフィックベル・パーク」になっているそうだ。
もう一つ、「へえー」となったのは、黒人初の大リーガーとなったジャッキー・ロビンソンを記念して、1997年から全球団で、彼の背番号「42」は永久欠番になっているとのこと。(但し、以前から「42」をつけている選手は除く)詳しくは「平成ことば事情」で書くつもり。
いやあ、勉強になりました。

★★★★
Space

Copyright (C) YOMIURI TELECASTING CORPORATION. All rights reserved