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『「国語」の時代〜その再生への道筋』
(塩原経央・ぎょうせい、2004,2,25)
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産経新聞特別記者で校閲部長の塩原経央さんが、2002年6月から2003年11月まで断続的に連載した「国語表記の不良債権」「国語に寄せる11の断想」「続・国語断想」「三たび国語断想」「四たび国語断想」を骨格に、読みやすいように並べ替えて構成されたもの。連載当時からすべて目を通していたが、改めて読むと、塩原さんの国語に対する思いが伝わってくる。中でも一番強く訴えようとしていると感じるのは、交ぜ書きの廃止にかける思い。「ら致」「混とん」「子ども」など、熟語のうちに常用漢字表に載っていない表外字が含まれる場合、それをひらがなで表すことによって、こういった「交ぜ書き」という読みにくい表記が生まれてきてしまった。これでは「国語」は破壊されてしまう、なんとか漢字を使えるようにしたい。また、昨今見られるジェンダー論による用語の言い換えも、日本という国の伝統を破壊するイデオロギーであると喝破。そういった「強い思い」が伝わってくる読み物。
ちなみに79ページの「『看護師』再論」の冒頭に、私のホームページ「平成ことば事情」を紹介してくれている。(タネを明かすと、塩原さんと私は、日本新聞協会の新聞用語懇談会で年に2回、顔を合わせる間柄=知り合いなのです。)

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