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『向田邦子全集第一巻』
(向田邦子、文藝春秋)
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図書館で借りてきた向田邦子の全集。字が大きくて読みやすいです、家で読むなら。電車の中ではとても重くて読めません。
「父の詫び状」から24篇、「眠る盃」から57篇、「無名人仮名人名簿」から52篇を収録。全部大学時代に、つまり20年くらい前に読んでいて文庫本は持っているのですが、今その文庫本を見ると、「よくこんな小さな字のを読んだなあ・・・」と思うほど字が小さい。
気に入った作品は「幻のソース」「国語辞典」「勝負服」と、すべて「眠る盃」収録のエッセイでした。「勝負服」って、川口順子外務大臣の20年以上前に向田邦子さんが使っていた言葉だったのですね。ちょっと待てよ。向田邦子さんと川口大臣は、もしかしたら同世代かな?と思って調べると、川口順子は1941年1月14日生まれ、向田邦子は1929年11月28日生まれ。あらら。ちょうど、ひと回り、歳が違うわ。でも、ということは「干支は同じ」ということで。巳年ですね。「平成ことば事情600『勝負服』」も合わせて読んでくださいね。

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