ストーリー

第21話
第21話
華麗なる逆転 5th Trial
3月16日(土)夕方5:30~

 尼僧のあやめが被告人になった絵本作家、エリス(綾里舞子)殺害事件。現場の状況から行方不明の真宵にもエリス殺害の容疑がかけられる。2月10日、審理が再開され、弁護士の成歩堂は検事のゴドーと対決する事になる。今回の事件はエリスが殺害された状況、矢張が目撃したあり得ない光景、綾里キミ子の本当の狙いなど、多くの謎が残されていた。

 被告のあやめは事件の後始末をしたと打ち明け、あの方が命を奪ったエリスの遺体を葉桜院の境内に運んだと証言する。続けて、あやめは倉院流霊媒道の分家の自分が守ったのは家元の娘、真宵だと告白する。事件の日の夜、毘忌尼と交代して奥の院で真宵の修行に付き添ったあやめ。準備を終えた真宵が奥の院の中庭を通りかかると、エリスが杖を持って真宵に殴りかかったという。そして、杖を捨てて、小刀を取り出したエリス。あやめは襲い掛かってきたエリスから小刀を奪った真宵が正当防衛でエリスを刺したと証言する。あやめは真宵に疑いがかからないように遺体を境内に移したという。

 成歩堂はその証言には無理があると言って反撃。成歩堂は取り出したエリスの仕込み杖を引き抜き、根元まで血のりがついた刀身を皆に見せる。成歩堂はエリスが小刀を使う必要はないと主張。だが、ゴドーは長い刀は使いづらいから小刀を使ったと反論し、奥の院で昨日発見された小刀を証拠として提出する。この小刀にも血痕は残っていて、裁判長は両方の血液鑑定の結果を待つと伝える。成歩堂はエリスが真宵を殺害するのは不自然だと言ってエリスが真宵の母親の綾里舞子だと正体を明かす。

 裁判長は犯行現場が奥の院の中庭というのは不自然だと考える。裁判長は現場の写真を見て、灯籠の周りの雪が消えているのはおかしいと指摘し、灯籠に書かれたマヨイという血文字にも気付く。ゴドーは灯籠に書かれた血文字の事実を見落としていて動揺する。この後、あやめは遺体に工作している時に毘忌尼に目撃されたと証言するが、成歩堂は「異議あり」と言い放つ。成歩堂は遺体を運んだスノーモービルを使用した時間に注目する。雪に跡が残っていたという事は使用した時は雪が止んでいたという事。事件当夜、雪が止んだのは午後10時50分で、これはおぼろ橋に雷が落ちた5分後だった。成歩堂は奥の院から遺体を運んだという証言は矛盾していると言い放ち、あやめは叫び声を上げて取り乱す。

 ゴドーは遺体を運ぶ前に橋が燃えていたと主張するのは良いが、奥の院で殺害されたエリスの遺体が本堂の境内で発見されたからくりを立証しろと言い放ち、成歩堂は絶体絶命のピンチに追い込まれる。だが、最後まで決して諦めない成歩堂は矢張が描いた炎上する橋とその上を飛び越える女性のスケッチを足掛かりに遺体を運んだ方法を立証するという荒唐無稽な事に挑む。