ストーリー

第15話
第15話
始まりの逆転 1st Trial
2月2日(土)夕方5:30~

 今回は綾里千尋が成歩堂と出会う1年前に弁護士として初めて法廷に立った事件。最初の依頼人、尾並田美散は5年前に死刑宣告され、服役していた脱獄犯だった。2日前、囚人護送車から脱走した尾並田。8時間後に再逮捕されたが、その間に婦人警官が殺害されたのだ。尾並田は5年前、殺害された婦人警官にウソの証言をされたと主張。尾並田はその婦人警官に会うために脱走はしたが殺害していないと訴える。

 そして、裁判が開廷。先輩弁護士、神乃木荘龍も千尋のサポート役として法廷に立つ。相対するのは天才と言われる新人検事の御剣怜侍だった。5年前、営利誘拐及び殺人の罪で死刑判決を受けた尾並田。吊り橋から川に突き落とされたのは誘拐された14歳の少女だった。婦人警官は尾並田が川に投げ落としたと証言し、尾並田は死刑判決を受けていた。その婦人警官が今回の被害者、美柳勇希巡査部長だった。

 事件当日、尾並田に電話で呼び出され、おぼろ橋へ向かった勇希。尾並田は勇希の背中を刺した後、遺体を車のトランクに入れて逃走したが、検問中の警察官に逮捕されたのだ。おぼろ橋は5年前に尾並田が誘拐した少女を殺害し、勇希に逮捕された場所だった。御剣は2人がおぼろ橋で会った証拠として写真を提出。そこには尾並田と目印のマフラーをした勇希が写っていた。

 そして、写真を撮影した大学生の無久井里子が目撃者として法廷に召喚される。事件の日、三脚とタイマーを使い、橋から離れた原っぱで自分を撮影していた里子は橋の上で言い争う2人を目撃。里子は尾並田が逃げる勇希の背中を刺し、遺体を抱き上げて立ち去ったと証言する。おぼろ橋の下に流れる川は水量と急流で知られ、5年前も遺体は発見されなかった。千尋は遺体を川に投げ込まなかったのは不自然だと指摘するが、里子は車のトランクをこじ開け、遺体を隠した尾並田を見たと証言する。

 千尋は里子がいる場所から車は見えないと証言の矛盾を突く。トランクにはこじ開けた跡があり、千尋はこの事実を知っているのはトランクに遺体を隠したのが里子自身だからだと言い放つ。千尋は勇希を殺害した真犯人は里子で、尾並田に罪を着せるために車のトランクに遺体を入れたと考える。

 だが、尾並田は勇希と会った後、車に戻って逃げたので、里子がトランクに遺体を隠せる時間はないと証言。千尋は里子が遺体を隠したのは尾並田が勇希と会う前だと考えていた。御剣は写真に尾並田と勇希が映っていると指摘して呆れるが、千尋は写真に写っていたのは勇希に成りすました里子だと反論する。尾並田は5年ぶりに会う勇希の顔をよく覚えていないので目印に白いマフラーを指定。尾並田が偽者と気付かないのも無理はないのだ。里子と尾並田、勇希には接点がなく、御剣は里子には勇希を殺害する動機がないと主張。絶体絶命のピンチを迎える千尋だったが、先輩の神乃木が反撃を開始して…。