ストーリー

第9話
第9話
逆転のレシピ Last Trial
12月1日(土)夕方5:30~

 毒殺事件で有罪判決を受けたマコの再審理が行われるが、目撃者の五十嵐の証言には多くの疑問が残り、裁判は翌日まで延期される。成歩堂はさらなる調査を敢行。吐麗美庵のキッチンにあった謎の小瓶、店長の本土坊が闇金融のカリヨーゼから5000万円を借りている事、被害者の岡が作った数億円の価値があるプログラム、ニセ成歩堂の正体が芝九蔵だった事、事件の時に店内に鹿羽うらみがいた事、事件の背後にうごめく鹿羽組など、マコの無実を立証する多くの手掛かりを掴む。

 11月8日の裁判前、糸鋸刑事は吐麗美庵のキッチンにあった小瓶の中身は鼓膜が破れた岡に処方された外用薬だったと分析結果を成歩堂に伝える。そして、マコの裁判が再開され、本土坊が証言台に立つ。前回の裁判で、岡が鼓膜の破れた左耳にイヤホンをしていたと証言した五十嵐。本土坊は事件の日、店内を改装していて、大きな鏡があった事を明かす。本土坊は五十嵐が鏡に写る岡を見たため、左右が逆に見えたと訴える。だが、成歩堂はこの証言の矛盾に気付く。五十嵐はモノクル(片眼鏡)とイヤホンを左につけていたと証言したが、成歩堂はモノクルが遺体の左についていて、鏡に映ると右に見えるはずと指摘。モノクルだけが鏡で左右逆になっていないのはおかしいと主張する。本土坊は激しく動揺してウソだった事を認める。

 本土坊は事件の日、岡が宝くじを当てた5分後に事件は起きたと証言。だが、成歩堂は「異議あり!」と言って矛盾を突く。宝くじの番組が始まるのは午後1時30分から10分間で、五十嵐の日課は2時からコーヒーを飲む事。成歩堂は宝くじが当たった5分後に事件が起きた場合、まだ五十嵐は店にいないと指摘する。そして、成歩堂は五十嵐が目撃したのはニセモノの犯行現場だったと言い放つ。五十嵐に事件を目撃させるため、事件の30分後にニセモノの店員と被害者が事件を再現したのだ。

 成歩堂は岡の遺体はキッチンに隠していたと推理。本土坊は否定するが、成歩堂はキッチンで岡の耳の薬が入った小瓶を見つけた事を明かす。小瓶は遺体を隠した時に落ちたのだ。成歩堂は五十嵐が通報するために現場を離れた10分間に犯人が遺体をテーブルに戻し、気絶したマコのポケットに毒薬を入れたと考える。本土坊はある人物に命令され、キッチンに遺体を隠した事を認めるが、岡を殺害したのは自分じゃないと主張。そして、本土坊は芝九蔵に命じられて仕方なく協力した事が明らかになる。

 裁判長は芝九蔵を証人として法廷に召喚。成歩堂はついに事件のカギを握る芝九蔵を法廷に引きずり出す事に成功する。成歩堂は事件当日、芝九蔵が岡と吐麗美庵で会う約束をしていたと指摘し、それを裏付ける芝九蔵のメモを証拠として提出する。これはうらみが渡してくれた診断書の裏に書かれたものだった。徐々に芝九蔵を追い込んでいく成歩堂だったが、この後、絶体絶命のピンチを迎えて…。