ストーリー

第1話
第1話
はじめての逆転
4月2日(土)夕方5:30~

  新人弁護士の成歩堂龍一は大慌てで地方裁判所にやってくる。この日は成歩堂が弁護士として初めて法廷に立つ大事な日。綾里法律事務所の所長、綾里千尋も部下の成歩堂が心配で裁判所に駆けつけていた。初めての法廷でいきなり殺人事件を扱う事になった成歩堂。依頼人は成歩堂の小学校からの親友、矢張政志だった。この後、裁判が開廷する。矢張には交際していたモデルの高日美佳を殺害した容疑がかけられていた。殺害現場は美佳の自宅マンションで、死亡推定時刻は午後4時から5時の間だった。

  鈍器で後頭部を強打された美佳。凶器の考える人の像は矢張の手作りプレゼントで、この凶器から指紋が検出され、矢張に容疑がかけられたのだ。検察官の亜内武文は最近、矢張が美佳にフラれたと指摘する。美佳は事件の前日に男性と一緒に米・ニューヨーク旅行から帰国。亜内は証拠品として考える人の像、パスポート、旅行先の写真を提出。写真には自由の女神をバックに考える人の像を持つ美佳の姿が写っていた。亜内は矢張が男性と旅行した事にカッとなって美佳を殺害したと主張する。

  亜内は事件当日、矢張が美佳のマンションに行った決定的証拠として、目撃者の山野星雄を召喚する。山野は新聞の勧誘中、美佳の部屋から走り去る矢張を見たと証言。それは成歩堂も聞いていない新事実だった。そして、山野は不審に思って部屋を覗き、絶命した女性を発見したと明かす。山野は怖くなって部屋の中に入れなかったという。山野は午後2時に近くの公衆電話から110番通報したと証言する。千尋は証言と証拠品の矛盾を見つけ、ウソを見破りなさいと成歩堂に助言。鍵を握るのは証拠品だった。

  尋問が始まると、成歩堂は「今の証言は矛盾しています!」と訴える。山野が遺体を発見したのは死亡推定時刻より2時間も前の午後2時なのだ。すると、山野は置き時計の2時の時報を聞いたと証言する。凶器の考える人の像は、実は首をひねると時刻を知らせる仕組みの置き時計だったのだ。成歩堂は山野の話を聞いて「あなたはウソをついている!」と言い放つ。これが時計だと知るには時計に触れるしかなく、成歩堂は山野がこの時計で美佳を殴り、その拍子に時報が鳴ったと考える。

  犯人と疑われて動揺した山野はキレまくり、矢張が殺害したのを見たと主張する。裁判長は山野が聞いた時報がこの時計の音だったという証拠を要求。成歩堂が試しに置き時計を鳴らしてみると、本当の時間よりも2時間遅れている事が判明する。これは2時間ズレている山野の証言と一致していた。だが、山野は事件当日も2時間遅れていた事を立証しろと語気を強める。それが立証できなければ、山野に犯行を認めさせるのは困難だった。形勢は一気に逆転し、山野は勝ち誇った表情になる。絶体絶命のピンチに追い込まれてしまった成歩堂。だが、矢張の事を信じて最後まで戦う成歩堂は発想を逆転させて…。