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スワッチのアニメ日記タイトル
■2011年05月12日  『持ってるコナン君!?』



 一週休みをいただいたので2週間ぶりのご対面であります。みなさま、ゴールデンウィークはいかがでしたか?天気もそれなりに良かったこともあって、さまざまな休日を過ごされたことと思います。映画「名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)」もお陰さまで大ヒット。4月16日公開から1位、2位、1位、と興行成績も絶好調。5月9日までに230万人ものみなさまにご覧いただけました。本当にありがとうございます。

 と言うわけで、ちょっと時間が過ぎた感がありますが、映画公開プロモーションイベント報告をしますね。今回は全国15劇場舞台挨拶の最終日のことをお話します。ついにその舞台挨拶が名古屋へ進出したのです。実は愛知県は僕の地元。新幹線名古屋駅から京都に向かって左手に見えるいくつかの予備校は僕がお世話になったトコロ。といっても僕の時代にはK塾ひとつしかなかったのですが…。

 その名古屋駅からワゴン車で連れていかれたのは名古屋空港横のきれいな大きいシネコンです。セントレアではありません、地元では小牧空港と呼ぶ場所。コナン役高山みなみさんがやって来ると言うことで、まず劇場スタッフの歓迎がスゴイ。手作りのポップはどれくらい時間と手間がかかったの?って聞きたいほどの出来。そして観客の熱い声援も高山さんにはもちろん、僕らスタッフにも本当にありがたいものでした。ランチは天むすにエビフライサンドイッチと海老づくし。

 その後激しいゴールデンウィーク渋滞をなんとか乗り越え、三劇場を無事タイムスケジュール内に走破。初日からの全15劇場をまわり切ることができました。名古屋では15日池袋での「シークレットナイト」で見かけた方も来てくれててビックリ。というわけで「ミッドランドシネマ名古屋空港」「TOHOシネマズ木曽川」「TOHOシネマズ名古屋ベイシティ」のスタッフと観客のみなさま、本当にありがとうございました。写真1枚目は木曽川での歓迎ポップ、2枚目は高山さんにプレゼントされた花束のひとつ。コナンメガネがユニークです。

 そのまま大阪へ向かった一行は、次の日甲子園での始球式に参加。そこで本当に映画プロモーション活動が終了。それにしても初日2日こそ山崎さん小山さんの3人での舞台挨拶でしたが、それ以外は全て高山さん一人でのイベントでした。スーパーヒーローコナン君もビックリの活躍に、ただただ高山さんにアタマを下げるしかありません、本当にお疲れ様でした。今回この規模としては初めての試みでしたが舞台挨拶に参加してくれたみなさま、いかがでしたか?我々スタッフにとっても、直接みなさんの笑顔に会えるチャンスです。またできればこのようなプロモーションも考えてみたいと思っています。

 そういえばこの甲子園の試合もタイガースが勝ちました。確か僕の記憶によるとコナン君が応援するホームのチームは大体勝っているような…。コナンは勝利の何かを持っているのかもしれませんね(笑)。写真3枚目はコナン君の始球式の様子です。

 さて5月14日土曜夜6時は「名探偵コナン 日記が奏でる秘密(後)」。ピアノの調べにもあいまって、なかなか不気味なお屋敷の秘密とは一体何か。電話プレゼントもあと3回、ここで聞かないともう2度と聞けないコミカルなキャラクタードラマも聞きのがさないで下さいね。

 先週のアフレコ収録あとお祝いしたのが5月5日生まれの高山さんバースデー。新一が5月4日でこの時期連続したお祝いに、GWが倍おめでたくなったようでスタッフとしても心踊ります。この写真はその時のお祝いケーキ。こいのぼりが川の字に流れているようだ、といったら言い過ぎですか。

 『アニメ村のステキな住民』略してアニ民90人目。

 今週はスタジオさきまくら代表取締役社長 松元理人(ただひと)さんです。
 僕のアニメプロデューサーとしての師匠と言えば、まずアニ民2人目に書かせてもらった加藤俊三プロデューサーですが、今回紹介する松元さんも歴史は加藤さんと一緒であります。アニメ「ロボタン」を担当していた時期のどこかでご挨拶をしていますよね、東京ムービーがまだ東中野にあったころだと思います。その後僕が加藤さんたちといくつかの企画を経て名探偵コナンに至る間もずっと、アンパンマンやルパンをはじめほとんどのTMSブランド作品の、現場代表的な立場を務めてこられたのが松元さんです。

 なのでいつも良くお見かけするのにほとんど仕事らしい会話をしてこなかった、その松元さんと急にたくさんお話をすることになったのは「ルパン3世VS名探偵コナン」企画の時でした。2009年3月に放送されたこの作品、完成するまでに足掛け3年の月日を必要としています。業界初とも言われた驚異のコラボレーションを成立させるために2007年夏あたりからいろんな場所でお話を始めていました。何かにつけてハイレベルな両作品、それだけに必然的に各社が背負う諸事情があり、それがこの両方の作品に携わるトムスエンタテインメントがもっとも大きいことは容易に想像がつきます。そんな中、社内調整も含めて企画成立にまい進してくれたのが松元さんでした。

 あれは2008年1月初め、ちょっと懐かしくなってしまった西新宿のTMSオフィスで、かなり厳しい会議をした後の食事会でしたか。近くのホテルWのお店Kで何人かでお話したシーンをよく覚えています。お互いの各社事情をさらけ出した後は、もうなんと言ったらいいか、ハダカの会話の応酬であります。事情はわかった、じゃあホンネはどうなんだ?自ら夢をぶつけてとにかくこの“世紀のコラボ”をやりたいんだ!という思い込みのみが共通事項でした。

 そしてようやくスタートしたシナリオ会議でも松元さんは「やるんだったらもう突き抜けちゃいましょう」と切り出してくれて、われわれの陣頭指揮をとってくれました。そうしてから一年、完成した作品を社内試写出来た時は、久しぶりに胸にこみ上げるものがあったことをよく覚えています。

 色黒で白いシャツが似合い、存在感がありいつも微笑んでいるイメージがある松元さんは、とにかく現場にこだわる人であります。どんな時にもアニメーションにとって一番なのは現場であり、現場を大切にすることだ、と公言してはばかりません。専務取締役まで40年以上いろいろ職歴をまっとうされたトムスエンタテインメントを離脱、その企画制作に特化した子会社「株式会社スタジオさきまくら」をこの4月に設立されたのはもう必然のことかもしれません。ちなみに“さきまくら”とは前回のアニ民で紹介した故出崎統監督が命名されたものだそうです。

 今やあまり表現としても聞かなくなった、セル画のそして昭和の香りを残す好きな言葉“アニメ工場”。松元さんは「さきまくら」で、アニメーションを制作する聖なる場所を示すこのコトバに、アオくても“理想の”という冠をつけてさらにまい進されることでしょう。このまこと現場な新会社を心から応援させていただきます。で、今まで通り、ふと気がつくと近くで見守ってくださっている、これからもそんな感じでご指導いただきますようよろしくお願いいたします。




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