(1)アメリカンフットボールとは?
アメリカンフットボールは陣地を取り合うスポーツです。
相手陣のエンドゾーンにランプレーやパスプレーなりでボールを持ち込めば得点となります。
プレーの行われるフィールドは、
長さ100ヤード(91.4メートル)、幅53・1/3ヤード(48.8メートル)の大きさです。


(2)試合時間
関西学生アメリカンフットボールリーグでは、1Q(クォーター)12分×4クォーターで試合が
成り立っています。
しかし、1プレー終了後に時間が止まるケースがあるので、1試合に約2時間かかります。
前半(1Q+2Q) ⇒ ハーフタイム ⇒ 後半(3Q+4Q)

◎時間が止まるケース
  ●攻撃のパスが不成功だったとき(パス・インコンプリート)
●ボール、またはボールを持った選手がフィールドから出たとき(アウト・オブ・バウンズ)
●審判がタイムアウトをとったとき(チームタイムアウトは前後半1チーム3回ずつ)
●ファーストダウンを獲得したとき
●攻守が交代するとき
●得点が入ったとき など

◎時間が止まらないケース
  ●フィールド上で攻撃のパスが成功したとき
●フィールド上でボールを持った攻撃の選手が地面に転んだとき など

★ゲームの醍醐味 : 「2(ツー)・ミニッツ・オフェンス」
試合終了が近づくと、負けているチームは上記のルールをうまく使い、なるべく時間が進まないように得点することを目指します。例えば、サイドライン際へのパスプレーやオープンへのランプレーなどで時間を止めながら攻撃します。逆に勝っているチームは、中央へのランプレーなどで時間が止まらないように攻撃します。ベンチのタイムアウトの使い方も勝負の分かれ目になります。

(3)ゲームの進め方

【1】キックオフ
(1) 前後半の開始時や得点が入った後は、
自陣35ヤードライン上から守備側が相手陣地(攻撃側)に向かってボールを蹴ります。
(2) ボールをつかんだレシーブ側選手(攻撃側)は、
相手陣地(守備側)のエンドゾーンをめがけて走ります。
(3) ボールを持った選手(攻撃側)がキック側(守備側)の選手に止められた地点から、
最初の攻撃(1st down)が始まります。

【2】攻撃方法
  ●攻撃側は4回の攻撃権を持っています。
●4回以内に10ヤード以上ボールを進めると、さらに4回の攻撃権を獲得できます。
●これを繰り返して相手エンドゾーンに向かってボールを進めていきます。
●4回で10ヤード進めないと、その地点から攻撃権が相手に移ります。
実際は、3回目の攻撃で10ヤード進めなければ、パントキックして攻撃権を放棄します。
理由は、相手の攻撃をできるだけ遠くから始まるようにするためです。
反対に、4回目の攻撃で10ヤード進めなければ、次の相手の攻撃は有利な地点から始めることになります。(4回目の攻撃はリスクが大きいため、"4th down ギャンブル"と言われます)

【3】攻撃の種類
攻撃は基本的にランプレーとパスプレーの2種類あります。
ランプレーは、相手にボールを取られることなく確実にボールを進めることができます。
一方、パスプレーは、成功すれば獲得距離が大きいですが、失敗すれば獲得距離はゼロ。また、相手にボールをとられるリスクもあります。

【4】得点方法
基本的に4つあります。
(1) タッチダウン(TD):6点
…ボールを持って相手エンドゾーンに入る。
(2) トライ・フォー・ポイント(TFP):キックで1点/プレーで2点
…タッチダウン後のボーナスとして
●キックが成功すれば、1点追加
●パスやランの攻撃によってエンドゾーンに持ち込めば、2点追加
(3) フィールドゴール(FG):3点
…キックしたボールが、敵のゴールポスト枠内を通過すると3点が入る。
敵陣に攻め込んだものの、4th downになってしまい、1st downを更新するには厳しい状況などで行われる。
(4) セーフティ(SAFETY):2点
…いわゆる自殺点。ボールを持った攻撃選手が、そのままエンドゾーンでタックルされるなどして倒されると、守備チームに2点が入る。

★ゲームの醍醐味 : 「2(ツー)・ポイント・コンバージョン」
タッチダウン後、得点差上、さらに2点が必要なとき、キックではなく、プレーを選択します。引き分け狙いでキックを選択し、確実に1点を取りにいくか、逆転狙いでプレーを選択し、リスクは覚悟の上、2点を取りにいくか。ゲーム終盤のハイライトとなる場面です。

(4)プレイヤー
アメフトはオフェンス(攻撃)11人、ディフェンス(守備)11人で行われます。
ただし選手交代は自由で、1度ベンチに下がった選手でも何度も試合に戻ることが許されています。
通常、オフェンス・ディフェンス・キッキングなど、状況によって出場する選手を使い分けます。

<攻撃>
クォーターバック…攻撃の司令塔。
ランニングバック
●フルバック :ランプレーの専門家であり、ブロックもする。
●テイルバック:ランプレーの専門家。
ワイドレシーバー…パスキャッチの専門家。
タイトエンド…ブロックとパスキャッチ。
オフェンスライン…ブロックの専門家。ランナーの進路をあけたり、パスを投げるQBを守る。
<守備>
ディフェンスライン…ランナーの進路を防いだり、QBにプレッシャーをかける。
ラインバッカー…守備の司令塔。
ディフェンスバック…パスレシーブを防ぎ、最後の砦となる。

(5)用語集
●インターセプト
…攻撃チームのパスを守備選手が奪うこと。これにより攻撃権が守備チームに移る。
●オンサイドキック
…キックオフのとき、キック側がボールをリカバーして攻撃権を狙うため、短く蹴ること。
●サック
…パスプレーをする前のQBを守備選手がタックルすること。
●スクランブル
…レシーバーが守備選手にカバーされていたり、QB自身がタックルされそうな場合、QB自らランナーとなり走ること。
●スクリメージライン
…スナップ時に、セットされたボールの先端と垂直にできるサイドラインの間を走る線。
●タッチバック
…キッキングゲームの際、蹴ったボールがゴールラインを超えた場合や、守備側が自陣のエンドゾーン内でインターセプトし、ニーダウンした場合に、レシーブチームの20ヤード地点から攻撃を開始する。
●ハドル
…プレーの合間などに攻撃・守備両チームがそれぞれ集まり、作戦をたてる。
●ファンブル
…ボールを持っている選手がボールデッドとなる前にボールを落とすこと。守備選手がそのボールを押さえれば、攻撃権が守備チームに移る。
●フェア・キャッチ
…パントキック後、レシーバーがリターンしない合図を出せば、タックルされないことが保障される。
●モーション
…スナップ前に、WRやRBが守備を混乱させるため、動いて配置を変える戦術。
●ブリッツ
…LBやDBが攻撃に向かって突進し、ボールを持っている選手にタックルする戦術。

*  *  *

<おもな反則>
●オフサイド
…守備選手が、ボールのスナップ時やその前に、ニュートラルゾーン(ボールの幅のライン)を越え、攻撃選手やボールに不正な接触をする反則。
:5ヤード罰退
●フォルス・スタート(エンクローチメント)
…攻撃選手が、ボールのスナップ前に、ニュートラルゾーンを越えて侵入する反則。
:5ヤード罰退
●ディレー・オブ・ザ・ゲーム
…レディー・フォー・プレーの宣言後、25秒以内にプレーを始めない反則。
:5ヤード罰退
●パス・インターフェア
…パスを捕球しようとする選手に接触し、妨害する反則。
:攻守ともに15ヤード罰退
●ラフィング・ザ・パサー
…守備選手が、明らかにボールが投げられた後、パサーに突き当たったりする反則。
:15ヤード罰退
●ホールディング
…相手選手を不正につかんだり、引っ掛けたりして、不正な妨害をする反則。
:10ヤード罰退
●背後からの不正なブロック
…相手に背後に不正なブロックをする反則。腰から下の場合は「クリッピング」という。
:10ヤード罰退
●フェイスマスク
…相手のフェイスマスクをつかむ反則。
:5ヤード、ひどい場合は15ヤード罰退