番組審議会報告とはProgram council report

「番組審議会」とは、放送法という法律で定められた審議機関のこと。
テレビ局が放送する番組の充実・向上と適正をめざして審議するために設置されています。
讀賣テレビ放送番組審議会 委員は、さまざまな分野の有識者10名で構成されており、
原則として審議会を月1回開催しています。
少し難しい内容かもしれませんが、あなたが知っている番組について話し合っていることもありますので、
ぜひ一度読んでみてください。
いつもとは違った視点でテレビを見るようになれるかもしれません。

※読売テレビの番組は、放送基準にもとづいて製作しています

第596回H30.10.12

10月の番組審議会は12日(金)に読売テレビ本社で開催され、
夕方のニュース番組『かんさい情報ネット ten.』の出演者でもある高岡達之解説委員が、
自ら取材構成し出演しているコーナー『タカオカ目線』を例に、ひとつのテーマを放送する
までの工夫や留意点などを説明しました。
続いて、台風24号近畿接近にともなう報道・編成体制や9月に視聴者から寄せられた声の
紹介が行われました。

□テーマ
『タカオカ目線』の作り方
 『かんさい情報ネット ten.』 第1部 月・火のコーナー
 『タカオカ目線』制作の裏側を解説。

□出席委員
 川島康生、馬淵かの子、勝田泰久、金剛育子、林千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、足達新

□番組に関する意見要旨

・放送を見る限りではもっと即興的、『出たとこ勝負』的なコーナーと思っていたが、
周到な準備や計算のもと制作されていると知り、なるほどと思わされた。

・緊急性はないが重要と思われる話題をわかりやすく解説してくれる。
また主婦の関心をひくような切り口・構成・語り口で、
見て「得をした」と思わされる情報を得られるコーナーと思う。

・出演者のシャープでテンポのよい語り口で引きこまれる。
このテンポのよさが持ち味のコーナーとも思うが、
特に高齢の視聴者にとっては早口すぎるのではないか。

・歯切れのよいコーナーだけに、視聴者が自分なりに考えるいとまがないまま
進行している気がする。
スタジオのコメンテーターを活かしつつ、社会的に意見が分かれたり様々な見方がある
テーマの場合には、視聴者に考えさせ、問題の多様性を浮き彫りにするようなやり方を
心がけてほしい。

第595回H30.9.14

9月の番組審議会は14日(金)に帝国ホテル大阪で開催され、
8月26日(日)11時27分から放送された
『24時間テレビ41 愛は地球を救う 人生を変えてくれた人 in 関西』の
視聴と審議が行われました。
続いて、台風21号や北海道胆振東部地震関連対応の報告、、
さらには7月と8月に寄せられた視聴者からの声の紹介が行われました。

□視聴・審議番組
24時間テレビ41 愛は地球を救う
『人生を変えてくれた人 in 関西』

8月26日(日)11時27分から放送 60分枠
関西ローカル 視聴率 13.5%

□出席委員
川島康生、馬淵かの子、勝田泰久、金剛育子、林千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、足達新

□番組に関する意見要旨

・「多様性」がキーワードとなっている現代社会で、このような番組の継続は重要な使命だ。
障害者、性的少数者、外国人など多様な人たちと向き合う社会のありかたは、
『24時間テレビ』だけでなく日々のいろいろな番組で問い続けていってほしい。

・盲目のドラム少年と母親、パラリンピックを目指すアスリートたちとその家族の姿に感銘を受けた。
アスリートが卓越した技術や強靭な身体を獲得するに至るプロセスを描いてほしかった。

・番組には感銘を受けたが、一方で、登場していた人たちは稀有な例ではないかと思われる。
稀有な例だからこそ健常者が感銘させられるという面もあるが、大多数の障害者が見たい番組、
障害者のための番組作りも必要ではないか。

・『24時間テレビ』は長時間にわたるので、いつ・どんな内容が放送されるのかがわかりにくい。
一考してほしい。

第594回H30.7.13

7月の番組審議会は13日(金)に読売テレビ本社で開催され、
7月1日(日)25時35分から放送されたNNNドキュメント'18
『マルキの闇 兵庫県警連続自殺の真相は…』の視聴と審議が行われました。
続いて、6月に発生した大阪北部地震や7月に西日本各地を襲った大雨に際しての編成対応・報道体制の報告、
さらには6月に寄せられた視聴者からの声の紹介が行われました。
なお今回から、読売新聞大阪本社取締役編集局長の足達新氏が委員に加わりました。
(今回は欠席)

□視聴・審議番組
NNNドキュメント'18
『マルキの闇 兵庫県警連続自殺の真相は…』

7月1日(日)25時35分から放送 30分枠 全国ネット
視聴率 関西2.6%(14)3位  関東1.4%(10)3位

□出席委員
川島康生、馬淵かの子、金剛育子、勝田泰久、林千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、藤野可織

□番組に関する意見要旨

・兵庫県警で若い警察官が相次いで自殺した問題を扱った勇気あるドキュメンタリーで、
遺族となった父親の憤りやもどかしさを共有させられた。

・遺族が望む資料も開示しない警察の姿をみると、何のための組織防衛なのかと思う。
若い警察官の自殺の真の原因は何なのか。非常に高い壁が相手だが、取材を通じて問題提起をしていってほしい。

・個人が組織の犠牲になるという構図は警察だけに限らぬもの。
様々な組織で起こっている問題だろう。
巨大な組織を相手にする遺族の姿を追うことで世論を喚起するのは、メディアの使命だと思う。

・30分という短い枠のなかで、巨大組織の問題、父親の憤り、裁判の難しさなどがうまくまとめられており、
良い構成だった。

第593回H30.6.6

6月の番組審議会は6日(水)に読売テレビ本社で開催され、
毎週土曜日放送「ウェークアップ!ぷらす」の視聴と審議が行われました。
続いて、5月に寄せられた視聴者からの声の報告が行われました。

□視聴・審議番組
「ウェークアップ!ぷらす」
 毎週土曜日 8時から放送

□出席委員
川島康生、馬淵かの子、勝田泰久、林千代、北前雅人、藤野可織、田口晃也
*阪口祐康委員は書面にて意見

□番組に関する意見要旨

・一週間の主なニュースをスピード感をもって総括してくれる非常に良質な番組。
視聴者にわかりやすく伝えることを徹底し、説明も丁寧で明快だ。

・MCの辛坊治郎さんがフットワークよく全体を進行している。

・地味でパンチ不足という意見もあるが、騒がしい過剰な演出を排した番組で、
視聴者に利するところは大きいと思う。

・MCの主張が明快な一方で、コメンテーターの意見がそろいすぎている印象がある。
もう少し多様な意見が出ればよい。

・この番組に限らないが、効果音やBGMに配慮がほしいと思われたところもあった。
また字幕スーパーの書体に違和感を覚えたところがあった。

第592回H30.5.11

5月の番組審議会は11日(金)に読売テレビ本社で開催され、
毎週土曜日放送「発見!仰天!!プレミアもん!!! 土曜はダメよ!」の視聴と審議が行われました。
続いて、2017年10月から2018年3月の番組種別と、4月に寄せられた視聴者からの声の報告が行われました。

□視聴・審議番組
「発見!仰天!!プレミアもん!!! 土曜はダメよ!」
毎週土曜日 16時から放送(放送時刻の変更あり)
関西ローカル 2017年度平均視聴率 7.5%(20)①

□出席委員
川島康生、馬淵かの子、勝田泰久、金剛育子、林千代、佐古和枝、藤野可織、田口晃也

□番組に関する意見要旨

・素人の出演者の面白さが生きた関西らしいバラエティー番組。
『小枝不動産』で信じがたい間取りの物件を本気で作り売る人たちの姿、
『クイズ!赤の他人は誰だ!?』の家族たちのみごとな連帯感と演技など、素人パワーを感じさせる。
またシリアスな展開にもなりうる題材でも、あくまで笑いをベースに仕立てているところも関西らしい。

・スタジオ出演者のトークが騒がしく感じられる部分もあった。
また演出上で同じ言葉が繰り返されるところは煩わしかった。

・容姿や年齢をいじることで笑いをとったりしない点は大いに好感がもてる。
こうした姿勢はこれからも続けていってほしい。

・『赤の他人は誰だ』についてだが、家族の形態は多様化している。
世の中にはいろいろな形の家族があるなかで、『赤の他人』という表現は血縁だけを重視している気がする。

*『赤の他人は誰だ』について番組サイドからは席上、「委員のご意見によって、家族の形の多様性について改めて意識させられました。血縁のない者が混じった“家族”が、スタジオ出演者をだましてやろうと力を合わせる姿が眼目のコーナーです。コーナーでは家族それぞれの役割やきずなが表現されているはずです」とのコメントがされています。

第591回H30.4.13

今年度最初の番組審議会は4月13日(金)に帝国ホテル大阪で開催されました。
今年度は新たに勝田泰久氏が委員に加わりました。
また委員長には川島康生氏、副委員長には馬淵かの子氏と勝田泰久氏が就任されました。
続いて2月23日(金)に放送されたドラマ『天才を育てた女房 世界が認めた数学者と妻の愛』の視聴と審議が行われたほか、3月に寄せられた視聴者の声の概要報告や4月改編の説明、また民放連が開催した『番組審議会の運営に関する全社会議』の報告が行われました。

『天才を育てた女房』は、文化勲章を受けた数学者・岡潔さんを支えた妻を主人公とした物語で、天海祐希さんと佐々木蔵之介さんが、強いきずなで結ばれた夫婦を熱演しています。

□出席委員
川島康生、馬淵かの子、勝田泰久、金剛育子、林千代、阪口祐康、佐古和枝、北前雅人、藤野可織、田口晃也

□委員の発言要旨

・とことんまで夫を信じて支えてゆく妻のピュアな姿に感動した。夫を叱咤しリードしていく強い妻の姿や、夫婦間のユーモラスなやりとりはまさに関西的。主演のふたりはもとより、脇も含めキャスティングの素晴らしさが際立っていた。音楽も過剰ではなく、最後まで引き込まれた。

・理解されない夫を妻が支える、という構図は実話ベースゆえだと思うが、逆の形もあるはずと思う。ドラマを見た小さな女の子が、女性は男性を支えるものだと思い込んでしまうとしたら残念だ。

・「スミレはスミレ」など印象的なセリフの数々が生きていた。

・主人公のような『変人』を受け入れる余地が、現代ではより狭まっているのではないかと思わされた。

  • 2018年度(平成30年度)讀賣テレビ放送番組審議会 委員
  • 委員長    川島康生   国立循環器病研究センター   名誉総長
  • 副委員長    馬淵かの子   兵庫県水泳連盟   顧問   元オリンピック日本代表
  • 副委員長    勝田泰久   大阪経済大学前理事長
  • 委員    金剛育子   能楽「金剛流」宗家夫人
  • 委員    林  千代   脚本家
  • 委員    阪口祐康   弁護士
  • 委員    佐古和枝   関西外国語大学教授
  • 委員    北前雅人   大阪ガス株式会社   顧問
  • 委員    藤野可織   小説家
  • 委員    足達新   読売新聞大阪本社   取締役編集局長